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台風19号は接近前から記録的な大雨をもたらしています。静岡県や神奈川県は滝のような雨が降って、すでに24時間降水量が10月として観測史上1位の所もあり、降水量はまだまだ増えそうです。

「10月の記録」を塗り替えるほどの大雨

台風19号は、中心の北~北東側に、発達した雨雲が広がっているのが特徴です。そのため、東海や関東甲信地方には、台風本体が近づく前から、発達した雨雲が次々にかかり続けています。
神奈川県箱根町では、12日11時2分までの1時間に75.0ミリの滝のような雨を観測しました。また、12日正午までの24時間降水量は、静岡県伊豆市市山で517.5ミリ、神奈川県箱根町で507.5ミリと、共に10月としては観測史上1位の値を更新しました。静岡県伊豆市市山では、平年10月ひと月分の約2倍の雨が、たった一日で降ったことになります。
雨が強いのは、山沿いだけではありません。東京都心でも、24時間降水量が100ミリ近くに迫ってきました。

「狩野川台風」に匹敵するほどの大雨の恐れ 予想降水量は?

台風の中心が近づくにつれて、雨は12日午後も降り続くので、総雨量はかなり多くなり、関東地方と東海地方では、狩野川台風に匹敵するほどの記録的な大雨の恐れがあります。
13日正午までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で、東海地方で600ミリ、北陸地方で500ミリ、東北地方や関東甲信地方で400ミリ、伊豆諸島で300ミリ、近畿地方や中国地方で200ミリ、北海道地方や四国地方で100ミリとなっています。
これまでの大雨で、すでに地盤が緩んでいたり、川が増水していたりする恐れもあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。斜面や増水した川には、絶対に近づかないで下さい。