類似する台風進路 沖縄・九州では早めの備えを

2019/09/28 19:07

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台風18号は今後、強い勢力で日本列島に接近の恐れ。暴風・高波に厳重な警戒を! 類似する台風進路(前回17号と今回18号) きょう午前9時に発生した台風18号は午後6時現在、フィリピンの東の海上にあって、1時間におよそ35キロの速さで西北西へ進んでます。台風は今後、海水温の高い海域を北上し、30日月曜日から10月1日火曜日に強い勢力で沖縄の先島諸島にかなり接近する見込みです。 今回の台風18号は、前回の台風17号と似たような進路をたどる傾向にあります。 上図左側が午後6時最新の台風進路図で、右側が先週日本に接近した台風17号の進路図です。 前回の17号は先島諸島に接近して、東シナ海から九州の西を北上。対馬海峡を通り、日本海へと進んでいきました。沖縄や九州では雨や風が強まり、九州では広範囲で停電が発生しました。 今回の予想進路を見ると30日から翌1日にかけて先島諸島に接近、北上する傾向にあります。その後の中心線を辿っていくと前回と同様、対馬海峡を通り、日本海へと延びています。 ここで注意していただきたいのは、台風の中心が必ずしも中心線に沿って進むわけではないということです。4日先の10月2日(水)、5日先の3日(木)と予報円が日ごとに大きくなっています。この予報円とは台風の中心が到達すると予想される範囲で、予報した時刻に、台風の中心が入る確率は70%です。 つまり予報された進路の東側を辿り、九州などに上陸してしまう可能性もあるということです。 地域別注意事項 【沖縄】 早ければあす29日にはうねりが入り、次第にしけてくる予想です。30日は沖縄本島地方で大しけ、先島諸島は猛烈なしけになると見られます。 台風の接近に伴い、30日昼過ぎから夕方に暴風となり、先島諸島では10月1日にかけて猛烈な風が吹く予想です。 雨は先島諸島では30日から10月1日、沖縄本島地方では10月1日に大雨となる見込みです。 【九州】 台風進路の東側にあたるため、台風本体の風と台風を押し進める風が同じ方向に吹くため風が特に強まります。 先日の台風17号では強風の影響で、九州北部を中心に電線が切れるなどの被害が相次ぎ、九州各県で停電が起きました。 今回も同様の被害が出る可能性があります。 【四国・中国・近畿~東北】 日本付近に停滞する秋雨前線に台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風が接近する前から所々で強い雨が降る恐れがあります。 また、台風の進路によっては大雨となる所があるかもしれません。 台風シーズンと言われる9月。今年はきょうの18号で今月6個目の発生となりました。そのうち、4個の台風が日本に接近しました。(1個は小笠原諸島に接近後、熱帯低気圧に変化) 今回の台風18号は今月末に沖縄に接近。10月のスタートは全国的に大荒れの天気になる恐れがあります。 台風が接近する前のあすまでに雨や風への備え、停電対策などを行っておきましょう。

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