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強い台風15号は、暴風域を伴って7日(土)昼過ぎから夕方にかけて小笠原諸島にかなり接近する見込み。8日(日)夜から9日(月)にかけて関東地方の沿岸にかなり接近し、上陸する恐れ。

強い台風15号 比較的小さい台風 「嵐は急に」

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強い台風15号は、7日(土)正午現在、父島の東の海上を1時間に30キロの速さで北西へ進んでいます。中心気圧は970ヘクトパスカル、最大瞬間風速は50メートルで、風速25メートル以上の暴風域を伴っています。
今後も、台風は発達しながら北西へ進み、7日(土)昼過ぎから夕方にかけて小笠原諸島にかなり接近する見込みです。その後、勢力を保ったまま伊豆諸島付近を北上し、8日(日)夜から9日(月)にかけて関東地方の沿岸にかなり接近し、上陸する恐れがあります。
雲の様子をみると、台風15号の雲域は比較的小さく、眼がくっきりしてきました。台風15号の特徴は、接近する地域で急に風が強まり、急に波が高くなることです。台風15号は海面水温27度以上の所を通り、関東に接近する頃が、台風の発達のピークとみられます。

関東・東海 暴風と高波に厳重警戒

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台風15号の接近に伴って、小笠原諸島では、7日(土)昼過ぎから夜にかけて、暴風となり、大しけとなる見込みです。関東地方や東海地方、伊豆諸島でも8日(日)にかけて猛烈な風が吹き、伊豆諸島では猛烈なしけとなる所がある見込みです。
8日(日)にかけて予想される最大瞬間風速は、関東地方、伊豆諸島50メートル、東海地方45メートル、走行中のトラックが横転するほどの風です。小笠原諸島35メートルです。8日にかけて予想される波の高さは、伊豆諸島9メートル、関東地方、東海地方8メートル、小笠原諸島7メートル、東北地方5メートル、近畿地方4メートルです。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒して下さい。
関東地方では、9日(月)にかけても、猛烈な風が吹く所があるでしょう。

関東・東海 夜は台風本体の雨雲かかる

8日(日)から9日(月)にかけて、台風周辺の暖かく湿った空気が東海や関東を中心に流れ込み、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。関東や東海には8日の昼頃から台風外側の発達した雨雲がかかる所があり、夜のはじめ頃から台風本体の雨雲がかかる見込みです。9日(月)は、東北にも台風周辺や台風本体の発達した雨雲がかかるでしょう。雨も急に強まります。
8日(日)正午までに予想される24時間雨量は、東海地方80ミリ、小笠原諸島70ミリです。その後9日(月)正午までに予想される24時間雨量は、東海地方300から400ミリ、関東甲信地方、伊豆諸島200から300ミリ、東北地方100ミリから200ミリです。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒して下さい。

台風の備えは あす昼頃までに 万全な熱中症対策を

台風の備えは、8日(日)の昼頃までに。ただ、台風の進行方向、速度は刻々と変化します。急に速度を速めることがあり、早め早めの対策が必要です。風で飛ばされやすいプランターなどは室内に、窓などの補強、生活用水の確保をしておきましょう。7日(土)と8日(日)は、東海や東北南部では最高気温が35度くらいまで上がる所がある見込みです。関東でも33度前後の予想で、厳しい暑さでしょう。窓の補強など屋外での作業は、こまめに休憩や水分をとるなど、熱中症に十分な注意が必要です。
いよいよ接近となったら、気象情報に気をつけて、避難に備えましょう。暴風域に入ったら、外出は危険です。