メイン画像
メイン画像

台風13号は先島諸島を通り、沖縄本島地方に5日(木)夜遅くから6日(金)未明に最も近づく恐れ。南鳥島近海の熱帯低気圧は、台風に発達する見込み。新たに発生する台風の動向にも注意を。

台風13号 あす未明にかけて沖縄本島地方に接近の恐れ

画像A
画像A

非常に強い台風13号は、先島諸島付近を北上しており、沖縄本島地方にも5日(木)夜遅くから6日(金)未明にかけて最も接近する見込みです。
台風13号は動きが遅いため、長時間にわたって暴風が続きます。石垣島地方は5日夕方まで、宮古島地方では6日未明にかけて、久米島では5日夜のはじめ頃から6日明け方にかけて暴風となるでしょう。不要不急の外出は避けるなど、厳重に警戒して下さい。本島中南部と本島北部でも6日にかけて暴風となる恐れがあります。
6日に予想される最大瞬間風速は、本島中南部・本島北部、久米島、宮古島地方35メートル、石垣島地方30メートルです。何かにつかまっていないと立っていられないほどの風が吹くでしょう。先島諸島では5日、沖縄本島地方では6日にかけて、多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込みです。台風周辺の雨雲の発達状況によっては、石垣島地方で5日、沖縄本島地方では7日にかけて、警報級の大雨となる恐れがあります。
うねりを伴った高波や高潮にも厳重な警戒が必要です。6日に予想される波の高さは、久米島9メートル、本島北部・本島中南部と宮古島地方8メートル、八重山地方6メートルです。予想される最高潮位(標高)は、久米島5日夕方から6日昼過ぎまで2.5メートル、宮古島地方5日夕方から6日未明まで2.0メートル、本島中南部・本島北部5日夜遅くから6日未明まで1.3メートルです。潮位が堤防を越えていなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水する恐れがあります。

南鳥島近海の熱帯低気圧 台風へ

画像B
画像B

南鳥島近海の熱帯低気圧が、今後、台風にまで発達する見込みです。日本付近へ張り出している太平洋高気圧の縁に沿って北西へ進むでしょう。7日(土)から8日(日)頃は、太平洋高気圧の西への張り出しがやや弱まるため、日本列島は台風の通り道になることが考えられます。今のところ、日本の南まで台風として進んでくるとみられます。今後、最新の台風情報をご確認下さい。

画像C
画像C

たとえ、台風としてでなく熱帯低気圧で日本に近づいてきても、7日(土)頃から本州付近に雨雲の元である熱帯由来の暖かく湿った空気が本州付近に流れ込むでしょう。
7日(土)は九州から近畿を中心に雨が降り、8日(日)から9日(月)にかけては広く雨雲がかかる見込みです。雨量が多くなることも考えられます。さらに、九州付近には、南西からも暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。暖かく湿った空気が、南西と南東からの2方向からぶつかる所では、特に雨雲が発達するでしょう。発達した雨雲が、週末から週明けにかけて、九州にかかり続けることも考えられます。今後、最新の気象情報をご確認下さい。

真夏の空気に覆われる さらにフェーン現象で高温か

画像D
画像D

6日(金)は、上空1500メートル付近で気温15度以上の暖気が、北海道付近まで覆う見込みです。真夏並みの暖気です。8日(日)にかけて、さらに暖かい空気が日本列島に流れ込むでしょう。6日の最高気温は、晴れ間が出る所を中心に真夏並みとなる見込みです。
7日から来週初めにかけては、曇りや雨の所でも、真夏の暑さとなる所があるでしょう。特に、日本海側では、暖かく湿った空気が山を吹き下りる時に気温が上昇するフェーン現象で高温となることが考えられます。山陰から東北南部の日本海側で、最高気温が35度くらいとなる所がある予想です。
また、九州から東海では6日以降、関東では7日以降、夜でも気温が25度くらいまでしか下がらない日が続く所が多いでしょう。