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台風10号は15日に九州から四国に上陸する予想で、九州や四国、中国地方を中心に、災害に繋がる大雨や暴風となるおそれも。また、西日本通過後は北日本に接近する見込みです。なお、台風10号は雨や風、高波だけでなく気温にも影響し、北陸などで危険な暑さに。広範囲に影響が及ぶ台風10号。tenki.jpでは地域の区別なく、詳細な最新情報をお伝えしていきます。

あすにも四国上陸

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台風10号は、15日に九州から四国に上陸する予想です。九州や四国、中国地方などの太平洋側の南東斜面を中心に、総雨量が1200ミリを超える所もある予想で、平年の8月ひと月分どころか数か月分の雨が数日で降るおそれも。土砂災害や川の氾濫など、災害が起こってもおかしくない、危険な大雨となりそうです。また、看板が飛散、標識が傾くくらいの猛烈な風が吹き、西日本を中心に大荒れとなるでしょう。九州や四国、中国地方の方は、特に厳重に警戒して下さい。一方、紀伊半島や静岡県など、太平洋側の南東に向いた斜面では台風から離れた所でも、局地的に発達した雨雲がかかり続け、大雨となる可能性があります。

高潮と高波にも警戒

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すでに太平洋側の広い範囲で大シケとなっていますが、台風の北上とともにさらに波が高くなる予想です。15日夜にかけては猛烈なシケとなるでしょう。海には近づかないようにして下さい。また、いまは大潮の時期。海面は台風の気圧の低さから吸い上げられ、平常時よりも海面自体が高くなりますが(高潮)、大潮の時期はその幅が大きくなります。特に、九州北部ではその影響が大きい予想で、波が堤防を越えて、海岸に近い所では浸水するおそれもあります。

西日本通過後は北日本へ

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台風10号は西日本を縦断した後、17日(土)には日本海で温帯低気圧に変わり、今度は北日本に近づく予想です。ただ、温帯低気圧になっても台風から構造が変わるだけで、むしろ台風の時よりも強風の吹く範囲が広がることも少なくありません。台風10号または、台風から変わる温帯低気圧が近づく前から、風が強まる可能性もあります。東北や北海道の方も、最新の情報をご確認ください。

台風の影響は気温にも 40度の所も

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台風10号は気温にも影響を与えます。台風の暖かい空気や、南寄りの風で、広い範囲で気温が上昇します。15日は山越えの気流で、北陸や東北日本海側を中心に、最高気温が38度前後の猛烈な暑さとなるでしょう。また、17日頃になると、台風が通過する予想の九州や四国、中国地方でも気温が上昇。35度くらいとなる所がありそうです。一方、関東や北陸は40度に届く所もあるかもしれません。この夏の、いままでの暑さよりも一段階暑さのレベルが上がる予想ですので、この先も熱中症対策が欠かせません。