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福岡県や佐賀県は、5月からの雨量が平年の4割程度とたいへん雨が少なく、ダムの貯水率が平年より大幅に低下しています。梅雨明けも近い時季、このあとも水を大切に使い、節水を心掛けましょう。

5月1日からの雨量は約4割

九州北部地方は、5月から極端に雨が少なくなっている地域があります。5月1日から7月15日までの総雨量は、福岡市225.5ミリ(平年561.7ミリ)と平年の40%、佐賀市324.5ミリ(平年746.6ミリ)と平年の43%しか雨が降っていません。
ダムの貯水率は、先週末の雨で若干増えたものの、7月16日午前9時現在で、福岡県の主要ダムは45.8%、佐賀県の嘉瀬川ダムは15.7%とかなり少なくなっています。例年7月中頃は満水に近い時季だけに、ことしは極端に低い貯水率です。

少雨の原因

九州北部地方は、5月は高気圧に覆われて、例年より晴れる日が多く雨が少なくなりました。また、例年6月は雨の季節に入りますが、ことし九州北部地方の梅雨入りは6月26日頃(平年より21日遅い)と統計開始以来最も遅く、梅雨入りしても梅雨前線の活動は九州南部が中心で、福岡や佐賀などはあまり雨が降っていません。
ことしは太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、梅雨前線が九州北部付近まで北上することが少なくなっているためです。

梅雨明けが近い

来週になると、太平洋高気圧の勢力が一気に強まり、梅雨前線を九州の北へ押し上げ、前線の活動か弱まる見込みです。
九州北部地方も梅雨明け(平年は7月19日頃)が近づいてきています。梅雨が明けると、さらに雨が降る日が少なくなりますので、このあとも水を大切に使い、節水を心掛けましょう。