九州 記録的大雨のあとは

2019/07/04 15:25

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4日は梅雨前線が種子島・屋久島付近まで南下しています。記録的な大雨となった九州南部や熊本県から雨雲は離れましたが、先月28日からの記録的な大雨で土砂災害の危険度が高い状態が続いています。土砂災害は雨が止んだあとも発生することがあり、大雨警報がでている間は警戒が必要です。 雨が止んだあとも土砂災害に警戒 先月28日からの総雨量は、九州南部や熊本県の広い範囲で300ミリを超える雨が降り、宮崎県えびの市1089.5ミリ、鹿児島県鹿屋市吉ヶ別府901.0ミリ、宮崎県日南市深瀬866.5ミリ、鹿児島県鹿屋市輝北857.5ミリなど、記録的な大雨となりました。 雨は止みましたが、これまでの大量の雨で地盤がかなり緩んでおり、土砂災害の危険度が高い状態が続いています。土砂災害の危険度分布では、黄色の表示の「注意」が熊本から九州南部に広がり、赤色の表示の「警戒」が鹿児島県の広い範囲から宮崎県の一部に広がっています。 これらの地域では、どこで土砂災害が起こってもおかしくない状況です。山の斜面など危険な場所に近づかないようにしましょう。 今から22年前の1997年、鹿児島県出水市の針原地区では、7月7日から9日までの3日間で400ミリを超える大雨が降りました。この雨が止んだ4時間後に、大規模な土石流が発生し、ふもとの集落に大量の土砂が流れ込んで、多くの犠牲者がでるという甚大な災害が発生しています。 今後の雨の見通し
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あす5日(金)は、梅雨前線が奄美付近で活動が活発になり、奄美地方で非常に激しい雨が降るおそれがあります。 6日(土)は、梅雨前線は低気圧を伴い九州南岸付近まで北上するため、再び宮崎県や鹿児島県本土でも雨が降りやすくなります。九州南部は6日の雨の降り方にご注意下さい。 その後、7日(日)から9日(火)は、梅雨前線は九州の南海上にほとんど停滞しますが、10日(水)から11日(木)は、梅雨前線が再び九州を北上する見込みです。前線の活動によっては大雨になるおそれがあり、警戒が必要です。 特に、九州南部や熊本県は、今後少しの雨でも土砂崩れなどの災害が発生するおそれがあり、油断できない状況が続きます。

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