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記録的な大雨となった九州南部は、雨の止んでいる所が多い。ただ、これまでの雨で土砂災害の危険度が高まっているため、厳重な警戒を。

土砂災害の危険度が高まっている

これまで停滞していた梅雨前線が少し南下したことに伴って、九州南部は雨の止んでいる所が多くなっています。ただ、これまで数日にわたって続いた大雨により、雨量がかなり多くなっています。冒頭のグラフは雨の降り始めた6月28日から7月3日までの6日間の総雨量です(縦軸の単位はミリ)。例えば、宮崎県都城市は746ミリ。その約半分の372.0ミリが、きのう一日だけで降りました。これは、7月平年ひと月分の雨が一日で降ってしまったことになります。また、えびの高原は元々雨量の多い所ではありますが、6日間で1000ミリを超える記録的な大雨になりました。鹿児島県鹿屋市の輝北や吉ケ別府もきのう一日だけで400ミリ以上の雨が降り、ともに1977年の統計開始以来、7月としては日降水量が最も多くなりました。
きょうこのあとは、雨はほとんど予想されていませんが、これまでの大雨で地盤がかなり緩み、いつ土砂災害が発生してもおかしくない状況です。土砂災害は雨が降っている時だけでなく、雨が止んだあとに、新たに発生する恐れもありますので、引き続き厳重に警戒してください。