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今週末は九州から東北南部で曇りや雨となり、太平洋沿岸部で風や雨が強まる可能性あり。九州北部から近畿の梅雨入りは?

梅雨前線はどこに?

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先週末は低気圧が本州付近で発達し、広い範囲で雨や風が強まりました。17日(月)は低気圧に近い北海道を中心に強い風が残りましたが、18日(火)は低気圧が遠ざかり、高気圧に覆われて晴れた所が多くなりました。平年では本州付近に梅雨前線が停滞して曇りや雨の日が続く時期ですが、今年は雨が降っても長くは続かず、18日(火)も梅雨前線は沖縄付近にあって本州から離れています。

前線なかなか本州まで北上せず

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19日(水)は梅雨前線が沖縄から奄美付近をやや北上し、前線上に低気圧が発生します。ただ、低気圧は四国や本州から離れて進むため、前線や低気圧の影響を受けるのは沖縄と九州が中心となるでしょう。そのほか午後は所々でにわか雨が予想されていますが、こちらは主に湿った空気や上空の寒気の影響です。20日(木)も梅雨前線は本州から離れて停滞するでしょう。

週末は再び広く雨に

21日(金)になると前線上に新たに低気圧が発生して、22日(土)から23日(日)にかけて本州の南岸を東進する見込みです。このため、21日(金)は次第に雲が増えて、22日(土)から23日(日)は九州から関東、東北南部の広い範囲で曇りや雨となりそうです。低気圧は先週末ほど発達せず、また本州の南岸を通ることから、風が強く吹いたり活発な雨雲がかかったりするのは太平洋沿岸部が中心となるでしょう。なお、低気圧の予想進路はまだ変わる可能性がありますので、風の吹き方や雨の降り方は最新の天気予報をご確認ください。

遅れている西日本の梅雨入りどうなる?

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平年よりかなり遅れている九州北部と中国、四国、近畿の梅雨入りは、この週末の曇りや雨がひとつのタイミングといえるでしょう。これまで最も遅い梅雨入りは、梅雨入りを特定できなかった年をのぞき、九州北部が6月22日、中国地方が6月24日、四国が6月21日、近畿が6月25日です。ただ、この週末までに梅雨入りしたとしても、来週は前線が再び本州からやや離れて停滞するとみられ、梅雨らしく雨が数日に渡って降り続くことはないでしょう。少雨をすぐに解消するような、まとまった雨はしばらく予想されておらず、今後の水不足が懸念されます。