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九州北部では記録的な少雨となっていますが、あすは北部の一部でも大雨となるおそれがあります。また、中国地方や北海道でも降水量が少なめで推移している所がありますが、引き続き節水を心がけたほうがよさそうです。

5月の降水量が平年の10%台も

九州北部や中国地方を中心に、雨の少ない状態が続いている所があります。先月5月の降水量を見てみると、大分県日田市では19.5ミリと平年の11%、広島県の府中では21.5ミリと同15%にとどまるなど、いずれも5月としては観測史上最低を記録しました。また、5月31日9時までのダムの貯水率は、福岡県の猪野ダムで17.4%。福岡市周辺の主要ダム全体でも平均貯水率34.76%(平年83.85%)。雨の少ない状態は貯水率にも影響しています。

九州は南部中心に大雨のおそれ

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あす2日(日)にかけて、日本の南にある梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込む見込みです。このため、九州は梅雨入りをした南部を中心に大雨となるおそれがあるため、土砂災害に警戒が必要です。また、北部でも局地的に雷を伴い激しく降ることが予想されます。雨の少ない状態の続いていた地域では、ダムの貯水率の若干の回復が期待できますが、南部を中心に大雨となるおそれがあるため、今後の気象情報にご注意下さい。

今後の雨の見通しは

1か月予報などによると、6月の九州北部は曇りや雨の日が多く、降水量はほぼ平年並みと予想されています。一方、中国地方はしばらく雨の少ない状態が続く見込みで、水不足の懸念があります。きょう1日現在、広島県のダムの貯水率は軒並み平年を下回っていて、土師ダムでは貯水率は12.2%(平年26.6%)。引き続き節水を心がけ、水は大切に使いましょう。