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人は、急な環境変化にすぐに対応できません。暑さに対してもそうです。今週も内陸などを中心に7月並みの暑さとなる日が続きますので、暑さに負けない体つくりに取り組んでみてはいかがでしょう。

体が暑さに慣れる「暑熱順化」

人は暑さを感じたとき、汗をかいてその汗が蒸発することで熱を奪い体温を下げる機能があります。上手く体温調節ができるよう体が暑さに順応し慣れることを、「暑熱順化」といいます。
しかし季節外れの厳しい暑さに見舞われると、まだそれほど暑さを体感していない体はこの機能がまだうまく働きません。体温を下げるのに必要なほど汗をかけず、このため熱が体にこもり様々な悪影響を及ぼします。
暑さに慣れるために、汗をかく汗腺の活動を活発化させて暑熱順化を促進させましょう。

暑さに負けない体つくり

その方法は、積極的に汗をかくことです。無理のない範囲で、ウォーキングや自転車に乗る際にいつもより少し強めにするなど、とにかく「汗をかくように」意識して行うのが効果的。
この機能がうまく働くと、それほど高くない温度でも汗が出るようになり、量も増えて熱の放出が早い段階で行われるようになります。またその際出てくる汗の性質も、においを伴うようなベタベタする汗ではなく、すぐ蒸発するサラサラの汗にかわります。
一週間も継続して行うと急な暑さでも体温の急な上昇を抑えられ、暑さに負けない体を作ることができるとのこと。本格的な暑さの前に、サラサラの汗をしっかりかける体にしておきましょう。
もちろん、気温の高い日は水分や塩分の補給、休養や栄養はしっかりとる、外出は日中を避けるなどの普段からの暑さ対策は必要です。

今後暑い日はあるのか

明日28日以降の北海道は、厳しい暑さは一段落しそうです。しかし平年に比べると引き続き高く、内陸を中心に7月並みの暑さとなる日はあるでしょう。
体調を崩さないよう暑さ対策はもちろん、学校や職場へお弁当などを持っていく際は、保冷剤を一緒に入れるなどの食中毒対策も心がけましょう。