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15日の朝は、全国的に冷え込みが強まっています。富士山を除き、全国で最も寒いのは北海道ではなく、長野県菅平。全アメダスの約6割で最低気温が氷点下となり、東京都心は2日連続して最低気温が5度以下です。

3月半ばなのに 寒すぎる朝

15日金曜日の朝は、全国的に冷え込みが強まり、東京都心は、2日連続して最低気温が5度を下回りました。また、全国のアメダスの約6割で、最低気温が氷点下でした。福島や宇都宮、水戸では、6日ぶりに、最低気温が0度未満の「冬日」となりました。中でも、富士山を除いて、最も低かったのは、長野県菅平。午前4時20分に、氷点下17.0度まで下がり、北海道よりも寒くなりました。

長野県菅平 北海道よりも寒かった「原因」は

長野県菅平が、北海道よりも冷え込んだのは「放射冷却が強まった」から。菅平では、昨夜から今朝にかけて、風が弱く穏やかだったのがポイントです。さらに目立った雲もなく、晴れていたため、放射冷却が強まりました。「放射冷却」というのは、物が外へ熱を出して(放射)、冷える(冷却)こと。お風呂から上がったばかりの体はポカポカで、そのまま布団に入れば暖かいままですが、布団に入らないと、だんだん冷めてくるのと同じことです。風が弱くて晴れた夜は、冷えた空気が周りの空気と混ざりにくいですし、雲にさえぎられないので、地面の熱がどんどん逃げてしまいます。雲があれば、布団と同じ役目をしてくれるのですが、昨夜から今朝は雲がなかったため、冷え込みが強まったのです。

日中は この時期らしい暖かさに

最高気温は、全国的に平年並みでしょう。関東から西は15度前後まで上がる所が多く、日差しの下では、春を感じられそうです。ただ、気温が上がると、積雪の多い所では、雪どけが進むでしょう。長野県など本州の標高の高い所を中心に、「なだれ注意報」が発表されています。なだれや屋根から落ちる雪に、十分ご注意下さい。