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19日(火)の明け方、金星と土星が寄り添いながら昇ってきます。夜に昇る月は、今年最大の満月に。気になる天気をまとめました。

寄り添う金星と土星

19日(火)は注目の天体イベントが二つあります。一つ目は「金星と土星の接近」です。19日(火)の明け方、金星と土星が寄り添いながら、南東の空に昇ってきます。明るい金星を目印に探すとよいでしょう。土星も肉眼で見えますが、環も見たい方は望遠鏡を用意しましょう。また、空の低い所に見えますので、なるべく周りに建物のない、見晴らしのよい所での観察がおすすめです。

見える所は?

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気になるお天気ですが、日本付近を覆っていた高気圧の中心は、19日(火)には本州の東海上へと離れ、西から前線を伴った低気圧が進んできます。沖縄は前線が近づく前で、雲が多いながらも切れ間はありそうです。九州や中国、四国は雨の降る所が多く、観察にはあいにくの天気となるでしょう。近畿から関東も湿った空気が入り、曇りの所が多くなりそうです。ただ、内陸部を中心に晴れる所もあるため、少し早起きして空を見上げてみるのもよいでしょう。東北や北海道は晴れて観察できる所が多い見込みです。ただ、夜明け前は一日で気温が最も下がる時間帯です。予想最低気温は平年より高めで、極端に冷え込むことはありませんが、それでも東北や北海道では広く氷点下の冷え込みとなりますので、寒さ対策は念入りになさってください。

20日未明の満月は今年最大

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また、19日(火)の夜から昇ってくる月は、「今年最大の満月」です。厳密にいうと、19日(火)の午後6時3分に月が地球に最も近い所を通り、日付が20日(水)に替わってすぐ、午前0時54分に満月になります。地球と月との距離がとても近く、普段より満月が大きく見えるときは「スーパームーン」と呼ばれ、今年は先月1月21日にもスーパームーンを見ることができました。あす昇ってくる月は、今年2度目のスーパームーンとなりますが、先月よりさらに大きく、今年一番大きく見える満月です。国立天文台によると、最も大きな満月は、最も小さな満月に比べて14パーセント視直径が大きく、30パーセント明るく見えるとのことです。

スーパームーンは見える?

19日(火)の日中は広く傘が必要となりますが、夜は西から雨がやんできます。九州や中国、四国は雲が多いですが、20日(水)の未明から明け方になると太平洋側で雲の切れ間がありそうです。星空は見えないかもしれませんが、大きな満月は時折、顔を出してくれるかもしれません。近畿や東海、関東は夜まで雨の降る所が多いでしょう。ただ、20日(水)の明け方には雨のやむ所が多いので、夜明け前に空を見上げてみるとよさそうです。北陸や東北、北海道、沖縄は観察にはあいにくの天気です。満月ではないものの、今夜、いつもより大きく輝く月を愛でておくとよいでしょう。