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週明け以降は一気に春めいてくる予想で、最高気温が20度に届く所もありそう。また、関東などでは強い南風が吹く可能性があり、このタイミングで「春一番」の発表があるかもしれません。「春一番」が気になる季節ですが、春先は季節特有の災害に注意が必要です。

「春一番」吹くか

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19日(火)から20日(水)にかけて、西日本から東日本を低気圧や前線が通過する見込みです。低気圧の進むコースの予測にはまだ幅がありますが、低気圧の接近に伴って都内でも強い南風の吹く所がある見込みです。北陸地方を除いて今年はまだ春一番が吹いていませんが、関東甲信地方などでは、このタイミングで「春一番」の発表があるかもしれません。

恐れられる「春一番」

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春は全国的に風の強まることが多く、「春一番」をはじめとする春の嵐がしばしば災害をもたらします。「春一番」の語源も諸説ありますが、1859年の旧暦2月に、現在の長崎県五島沖で発生した漁師の水難死亡事故であるといわれています。この事故の原因が強い突風であったことから、漁師の間で春先の強い南風を「春一番」と呼び、この風が吹くまでは出漁することをおそれたといいます。また、直近50年以内でも「春一番」が原因とされる暴風雪や雪崩による山の事故、竜巻といった突風による列車横転事故などが春先に発生しています。

強風や雪崩、気温変化に注意

「春一番」が吹くかはまだ不確定な要素がありますが、19日は全国的に暖かい空気が流れ込むことが予想されています。強風以外にも、積雪の多い所では、気温の上昇による融雪や雪崩、落雪に注意が必要です。また、低気圧や前線の通過のタイミングで、雨の降り方が強まるおそれがあります。なお、気温の変化も大きくなりますので、服装で調節するなど、体調管理にお気を付け下さい。