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今夜(21日)は今年最初の満月。スーパームーンともいわれます。西日本を中心に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスでもあります!

今夜の満月は大きく見える?

今夜(21日)は2019年最初の満月です。「スーパームーン」ともいわれています。「スーパームーン」とは、天文学の正式な用語ではなく、定義もはっきりしていません。主に地球と月との距離がとても近く、普段より月が大きく見える時に使われるようです。なお、今年最も大きい満月は2月20日です。国立天文台によると、最も大きな満月は最も小さな満月に比べて14パーセント視直径が大きく、30パーセント明るく見えるとのことです。

満月が見える所は

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きょうは冬型の気圧配置が強まっており、今夜にかけても北海道の日本海側から北陸は断続的に雪が降るでしょう。北海道から東北の太平洋側も一部に雪雲が流れ込みますが、雲の動きが速く、切れ間から満月を見られる可能性があります。関東から九州は晴れる所が多く、観察によさそうです。近畿北部から山陰では雨雲や雪雲がかかる所がありますが、何度か空を見上げてみるとよいでしょう。各地とも冷たい季節風が吹きますので、ダウンコートなど風を防げるコートで、暖かくして観察してください。沖縄は寒気の影響で雲が広がりやすいでしょう。

「きぼう」とは

また、西日本を中心に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスでもあります。国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。サッカー場くらいの大きさで、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

「きぼう」が見られる所は

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JAXA・宇宙航空研究開発機構によりますと、今夜、「きぼう」を見られる時刻は19時ごろで、北陸や東海から沖縄で最大仰角(仰角とは地平線からの角度)が30度より高くなるため、見えやすくなります(上の図を参照)。晴れる東海や近畿から九州は満月にくわえて、きぼうの観察にもぴったりです。きぼうはスマホでも撮影できるくらいの明るさですが、ツーっと早く移動していくので、タイミングを逃さないように気をつけてくださいね。関東は仰角が低いため、都市部での観察は難しいですが、高い建物がない開けた場所なら見られる可能性があります。

あすは広範囲で「きぼう」が見える

なお、あす22日の夜は北海道から九州の広い範囲で最大仰角が30より高くなり、広い範囲で「きぼう日和」になりそうです。