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今日(6日)午前は部分日食が起こり、各地で空を見上げた方も多かったのではないでしょうか。
札幌は今が一年の中でも特に雲の広がりやすい時期で太陽の観察には不向きなのですが、今回は晴れ間があっただけでなく、雲越しに写真でもはっきりと欠けた太陽をとらえることができました。(観察には日食グラスを使用しています)

雪日数・平均雲量は年間ワースト

1月の札幌は一年の中で最も雲が広がりやすい時期です。平年の平均雲量(空を10とした時の雲の割合)が8.0で、月ごとの値としては一年で最も大きくなっています。また、雪日数も平年で28.8日と一年で最も多く、一日晴れることはほぼない月になります。
そのため、日食の観測は非常にしづらい時期となりますが、今日の札幌は晴れ間の広がる時間が午前を中心に多く、日食の様子も見ることができました。また、日食が最も大きくなった午前10時過ぎには太陽の方向に雲がかかりましたが、雲を通して太陽が欠けている様子が確認できました。

日食の観察 あの手この手

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北海道支社では紙に小さな穴をいくつか開けたものと、双眼鏡を使用してピンホールによる観察を行いました。
太陽の光を紙の穴や双眼鏡を通すと、影の中に欠けた形の太陽が見られます。ピンホール投影であるため、上下が逆さまになっていますが、欠けている様子はしっかりと確認でき、写真も太陽光を気にせず撮ることができます。
(双眼鏡を通して太陽を見ることは絶対にやめましょう)
次回の日食は12月26日ですが、家にあるものでも簡単にピンホールを作ることができますので、ぜひ試してみてください。
撮影した気象予報士
鎌田隆則・田嶌恵・南保勇人・持田浩