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2018年の東海地方は、記録的な高温・多照の年になりました。東海地方の年平均気温・年間日照時間はともに、12月20日までの暫定値だと、1946年の統計開始以降歴代1位の高温・多照になる見通しです。この先も、来年3月にかけては高温傾向が続きますが、一時的な低温もあり、気温変化の大きい冬になりそうです。

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平均気温 春と夏を中心に記録的な高温に

1月と2月は低温でしたが、春以降は暖かい空気の影響を受けやすく、気温の高い状態が続きました。桜(ソメイヨシノ)も平年よりかなり早く咲き進み、名古屋と岐阜では観測史上で最も早い満開日になりました。春の平均気温(平年差+1.8℃)と夏の平均気温(平年差+1.6℃)は、ともに1946年の統計開始以降で最も高くなりました。また、12月20日までの暫定値だと、1年間の年平均気温も、1946年の統計開始以降で最も高くなる見通しです。年間を通して高温傾向だった主な要因としては、海面水温が赤道よりも北半球側で特に高く、日本付近への高気圧の張り出しが平年よりも強まったことが考えられます。

名古屋では初めて40℃台に

特に夏は、7月中旬以降に記録的な高温となりました。愛知県名古屋市では、8月3日に、1890年の統計開始以降歴代1位となる日最高気温40.3℃を記録しました。観測史上初めて40℃以上の気温を記録しました。

日照時間も歴代1位の多さか

1月と2月は冬型の気圧配置となった日が多く、春以降は高気圧に覆われて晴れた日が多くなりました。3月と9月は低気圧や台風の影響を受けやすく降水量はかなり多くなりましたが、降水が短期間に集中したため、日照時間の極端な減少にはなりませんでした。このため、12月20日までの暫定値だと、年間日照時間は1946年の統計開始以降で最も多くなる見通しです。

来年はじめも高温傾向続く

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来年3月にかけても、高温傾向が続く見込みです。冬型の気圧配置となっても長続きせず、寒気の影響を受けにくいためです。ただ、この12月と同じように、寒気の影響を受ける日が完全になくなるわけではありませんので、寒い期間と暖かい期間が普段よりも頻繁に入れ替わることが予想されます。体調管理の難しい冬になりそうですので、天気や気温に合った服装になるよう日々心掛けるようにしましょう。