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強い冬型の気圧配置と12月としては最強クラスの寒気の影響で、北海道では日本海側を中心に大雪やふぶきに引き続き注意・警戒が必要となりそうです。年末にかけての見通しをお伝えします。

ぶぶきによる交通障害に注意を。

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オホーツク海中部には発達した低気圧があり、大陸の優勢な高気圧との狭間に入る北日本付近は、明後日30日にかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みです。このため北海道でも西~北西の風が全般に強く、日本海側や太平洋側西部では沿岸を中心に雪を伴ってふぶくでしょう。上記の写真は昨日27日の石狩川河口付近にかかる石狩河口橋の様子です。周辺アメダスではこの時、西よりの風が7~8m/s程度観測してましたが、時折雪や風が強まるとホワイトアウト状態となり、また車が横風にあおられる場面もありました。人の移動が多くなる年末は帰省などで長距離運転をされる方も多いかと思います。移動の際には無理のない、時間にゆとりを持った工程を計画された方がよいでしょう。また不測の事態に備えてスコップや牽引綱、バッテリーのジャンプコードなどを車に積んでおくと安心です。

降雪の中心は?

冬型の気圧配置の際には上空約1,500m付近の風向や風速によって雪の降る範囲が大きく変わります。今夜から明日にかけては上空の風向が西北西~北西の風が卓越する見込みで、風速も強い状態が続くでしょう。このため北海道における降雪の中心は上川や留萌、空知地方及び、後志地方の羊蹄山麓周辺となる可能性が高く、明日18時までの多い所で50cmの大雪となる恐れがあります。局地的な大雪や吹きだまりによる交通障害とともに、すでに積雪の多くなっている山間部などでは表層雪崩の発生する恐れもありますので引き続き注意が必要です。また、明後日30日は上空の風向が北~北北西に変わることが予想され、降雪の中心は札幌圏を含む石狩や小樽など後志北部方面及び、知床半島方面を中心としたオホーツク海側となる見込みです。引き続き風も強くふぶくことが予想され、また、石狩湾から流れ込む雪雲が新千歳空港方面にも入る見込みです。特に午前中は雪が強く降る恐れがありますので、交通機関を利用される方は最新の情報等を確認された方が良いでしょう。

31日以降の天気は?

31日~1日にかけても北海道付近は冬型の気圧配置が続きます。日本海側では雪の降りやすい天気が続きますが、地上付近の気圧の傾きは次第に緩み、また、上空の強い寒気も次第に東に抜ける見込みです。大雪や低温のピークはこの時点で過ぎると考えられますが、それまでの大雪で交通機関等に乱れが残る可能性がありますので、最新の気象情報はチェックして下さい。