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13日夜とあす14日夜に、ふたご座流星群がピークを迎えます。今年はあまり月明かりの影響もなく、良い条件で流星を観察することができるでしょう。東北地方は、太平洋側の地域ほどチャンスがありそうです。

月明かりなく良い条件 40個以上の流星も!

ふたご座流星群は毎年12月14日頃を中心に活動する流星群です。毎年、確実にたくさんの流星が出現するのが特徴で、流星数が多いことから、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と共に「三大流星群」と呼ばれています。2018年のふたご座流星群の極大は12月14日(金)21時頃と予想されています。
ですので、この前後の夜、きょう13日と、あす14日(金)夜が最も見頃になるでしょう。またこの数日間は、月は夜半頃に沈むため月が沈んだ後は、月明かりの影響のない良い条件で観察することができそうです。夜空が十分に暗い場所で観察すれば、最も多いときで1時間あたり40個以上の流星を見ることができるでしょう。

観察の時間帯と方向は?

流星は午後8時頃から出現し始めますが、本格的に流星が現れはじめるのは午後10時頃から未明にかけてです。時間に都合のつく方は、ぜひ長い時間、肉眼で観察を続けてみてください。長いほどチャンスも増えるでしょう。
東の空にふたご座の放射点がありますが、その方向だけに流星が出現するわけではなく、流星は夜空のどこにでも現れます。夜空全体を見渡せる、街明りの影響の少ない場所を選びましょう。
内陸を中心に氷点下の冷え込みとなりますので、防寒着や寝袋など寒さ対策をしっかりとしてください。また、立ったままでは疲れますのでシートに寝転んで見るといいでしょう。その際は事故などには十分に注意してください。

今夜は荒れた天気に チャンスはいつ?

13日夜は、日本海から低気圧が発達しながら近づき、14日朝にかけて東北地方を通過するでしょう。この影響で、日本海側を中心に荒れた天気になりそうです。雪雲が発達して流れ込み、降り方が強まったり、雷の鳴る所もあるでしょう。また風が強まって、ふぶいて見通しの悪くなる恐れがあります。北部の内陸では大雪のおそれもあります。大雪や着雪に注意し、暴風雪に警戒してください。太平洋側でも、風が強く雪雲が流れ込んできそうです。星空を観察するには13日夜はあいにくの天気でしょう。
14日夜は低気圧が東の海上へ抜けて発達するため、冬型の気圧配置が強まりそうです。強い寒気の影響で日本海側では雪が続くでしょう。雲の切れ間からのチャンスを狙うしかなさそうです。太平洋側は沿岸部を中心に晴れるところが多く、チャンスがあるでしょう。
流星のピークは過ぎるものの、15日(土)になると、高気圧に覆われて日本海側の雪も小康状態となるでしょう。広い範囲でチャンスがありそうです。ふたご座流星群は活動期間が長く、17日(月)頃まで続きそうですので、週末は夜更かしして見るのも良さそうですね。