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初雪が1890年と並んで最も遅い記録となった札幌。雪が降るような強い寒気が入りづらかったことは、同時に冷え込みの弱さにもつながっています。
今月の札幌の日最低気温の平均は、今日(25日)午後3時の時点で3.9度となっており、今後の冷え込み次第では史上最も冷え込みの弱い11月となる可能性もあります。

初冬日は歴代5位の遅さ

札幌では21日の夜遅くに-0.1度と今シーズン初めて0度未満の気温となりました。
最低気温0度未満となる「冬日」がシーズンで初めて観測される日としては、統計史上5番目に遅い記録となり、11月中旬にかけては冷え込みが強まる事なく経過していました。
その後は今日にかけて5日続けて最低気温は0度未満を記録していますが、11月の日毎の最低気温を平均すると、今日午後3時時点で3.9度となっています。
札幌で日毎の最低気温の記録が残っているのは1879年からで、今年で統計開始から139年目になります。(1882年は資料紛失で欠測)
その100年を超える歴史の中で、11月の平均最低気温が最も高かった年は2004年の3.5度。3度以上となったケースも過去5回しかありません。

予報通りの気温なら史上2位に

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これから数日の間は南からの暖かい空気が入りやすく、明日(26日)や明後日(27日)は最低気温もプラスと、かなり高めで経過しそうです。
再び寒気の影響で冷え込み始めるのは29日(木)頃の見込みで、月末までに強い冷え込みとなる日は多くありません。
札幌が明日以降、25日午後2時発表の予報通りの最低気温となると仮定して月平均の最低気温を計算すると「3.3度」となり、2004年には及ばないものの、それに次ぐ史上2番目の記録となります。
今後の暖気や寒気の入り方によって、最終的な月平均最低気温は変わる可能性もありますが、今年の11月は冷え込みの弱さも記録的なものになりそうです。