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フィリピンのミンダナオ島の東に、まとまった雲が見えています。台風のたまご「熱帯低気圧」です。あす(20日)までに、台風になる可能性が出てきています。

熱帯低気圧は今後台風28号へ、影響は?

きょう(19日)午後3時、フィリピンのミンダナオ島の東に熱帯低気圧があります。あす(20日)までに台風28号になる可能性が高く、首都のあるルソン島にもかなり近づく恐れがあります。フィリピンでは、大型で非常に強い台風22号が今年9月にルソン島北部に上陸し、土砂災害などの大きな被害が発生しました。現在もその爪痕が残っているため、今後の動きに注意が必要となりそうです。日本列島への直接的な影響はないとみられますが、これらの地域に出張や旅行などの予定がある方は、最新の現地情報を確認して、十分にお気をつけください。

過去、11月に接近や上陸した台風は?

台風の平年値は、発生数が年間25.6個、そのうち接近数が11.4個で、上陸台風が2.7個です。今年はこれまでに27個の台風が発生していて、平年を超えた数となっています。11月でみると、発生数の平年値は2.3個、接近数の平年値は0.6個です。統計の残る1951年以降で、11月に日本に上陸した台風は1個で、1990年の台風28号でした。11月22日にマリアナ諸島の南で発生したこの台風は、フィリピンの東で北寄りに進路を変え、11月30日に大型の勢力で和歌山県白浜町付近に上陸。観測史上、最も遅い上陸となりました。
いまの季節、台風発生のピークは過ぎていますが、去年も12月に2個の台風が発生するなどしています。台風が直接的に影響を及ぼさないまでも、波が高くなったり、飛行機や船舶に影響が出たりすることもあります。最新の情報は、tenki.jpや日直予報士でもお伝えしますので、油断をせずに情報を入手するようになさってください。