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週末から来週にかけて、関東の上空にも、師走並みの寒気が次々と流れ込むでしょう。全国的にも、来週の中ごろは一段と寒くなり、冬日地点が200を超える予想。関東でも、冬本番の装いの準備や、暖房器具の点検などはお早目に。

東京で 気温「ひと桁」の原因は?

15日の朝は、全国的に一段と冷えて、東京の最低気温は8度7分と、今シーズン初めて、ひと桁になりました。秋以降、初めて最低気温が10度未満になった日を調べると、1971年以降では、3番目(タイ)に遅い記録です。今年は、秋から冬への移り変わりが、ゆっくりと進んでいるのがわかりますね。
ここまで気温が下がった原因は、大きく2つ。
1つは、上空に寒気が流れ込んできたこと。14日には、やっと北海道で初雪を観測しましたが、北海道に雪を降らせた寒気が、関東にも影響をもたらしました。
もう1つの原因は、14日~15日朝にかけて、晴れの天気が続いたことです。東京で3時間ごとに観測された天気は、14日9時から15日9時まで、ずっと「晴れ」か「快晴」でした。夜から朝にかけて晴れると、放射冷却が強まるので、気温がグンと下がります。この放射冷却とは、物が外へ熱を出して、冷えること。布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし、夜から朝にかけて、雲があれば、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくいのですが、風が弱く晴れていると雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまったのです。

週末以降 師走並みの寒気がやってくる

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そして、16日の予報は「晴れマーク」。ということで、16日の朝も放射冷却が強まって、気温がどんどん下がる可能性があります。これまで季節の歩みがゆっくりだっただけに、寒さが体にこたえそうです。しっかり暖かくして、お休みください。
更に、この先は、東京でも最低気温が「ひと桁」の日が増えるでしょう。予想最低気温を見てみますと、17日は9度と、また「ひと桁」です。22日と23日は9度、24日は8度と、来週の週末は、いよいよ最低気温「ひと桁」の日が続きそうです。というのも、関東の上空には、週末以降、師走並みの寒気が波のように次々にやってくるからです。この寒気の影響で、全国的にも来週は一段と寒くなり、冬日(最低気温が0度未満)の地点が、200地点を超える可能性があります。暖かい毛布や冬本番の装いを用意するなど、寒さへの備えは、早めに行って下さい。暖房器具は使う前に点検をするのも、忘れずに。