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10月上旬は台風25号の影響で記録的な高温に。中旬は秋の空気が大陸から度々流れ込むようになりました。下旬には冬の便りが続々と。季節が大きく前進した10月。11月はどうなる?

台風25号 記録的な高温と暴風

9月29日にマリアナ諸島で発生した台風25号は、日本の南を北東へ進み、10月2日午前3時に猛烈な勢力になりました。その後は大型の台風となり、強い勢力で沖縄付近を北上。大型のまま日本海を北東へ進みました。日本列島は台風がもたらした熱帯の空気に広く覆われました。6日は、北陸で南風が山を越えて吹き降りることによって気温が上がるフェーン現象が加わり、最高気温は新潟県三条市で36度0分、上越市大潟で35度7分など、35度を超える猛暑日に。10月に猛暑日になったのは1978年の観測開始以来、全国で2度目となりました。前回は2013年10月9日に同じ新潟県の糸魚川市で最高気温35度1分を観測しています。台風は、7日午前3時に日本海北部で温帯低気圧に変わりましたが、台風でなくなっても広く暴風が吹き、7日の最大瞬間風速は、山形県酒田市の飛島(とびしま)で38.4メートル、岩手県釜石市で37.7メートル、新潟県佐渡市の両津(りょうつ)で37.4メートルなど、10月の1位を更新した所がありました。

沖縄の夏日終わる 関東でも最高気温10度下回る

10月中旬以降は、秋らしく雨を降らせる低気圧が日本付近を通った後、大陸から高気圧が張り出して、涼しい空気が流れ込むことが度々ありました。
12日は西日本を中心に北よりの風が吹き、那覇の最高気温は21度0分で明け方に観測しました。25度を下回るのは5月3日以来で、一気に12月並みとなりました。
その翌日13日は広く涼しい空気が流れ込み、関東の気温は朝からほとんど横ばいで経過。奥日光の最高気温は9度5分と、関東で秋になってから初めて10度を下回りました。

冬の便り 平年より遅いながらも季節の進み順調

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9月20は旭岳で、26日は富士山で初冠雪を観測しました。これに続き、10月に入ると旭川で5日に初霜、利尻山で13日に初冠雪、帯広で18日に初氷、札幌で20日に初霜を観測。さらに冬の便りは10月下旬は続々と届くようになりました。21日は立山と浅間山、甲斐駒ヶ岳で初冠雪、22日は盛岡で初霜、28日は岩手山で初冠雪を観測。30日は北海道から東北の山で初冠雪となった所があり、31日までに各地の地方気象台から初冠雪が発表されているのは上の図の通りです。岩手山や雌阿寒岳では平年より15日も遅い観測となるなど、遅れての便りとなった所が多くありましたが、季節は順調に進んでいるようです。また、酸ケ湯では10月30日午後10時に2センチの積雪を観測し、全国のアメダス地点で今季初めて1センチ以上の積雪となりました。

11月初め かなりの高温に

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10月は季節が大きく前進しました。11月7日は立冬で、暦の上では冬となりますが、11月初めは北海道から中国地方、四国の広い範囲でかなりの高温が予想されるとして、気象庁から異常天候早期警戒情報が発表されています。この先、気温の変化が大きくなりますので、体調管理にご注意ください。