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今日(14日)、釧路地方気象台で平年より1日早く、かえで(イタヤカエデ)の紅葉を観測しました。
気象台による観測としては、今シーズン全国初となります。

全国唯一のかえでの黄葉?

気象台による紅葉の観測では、標本木の大部分が紅色となり、緑色が見られなくなった状態を指しますが、全国の気象台の中で最も早く、今日釧路でかえでの紅葉が観測されました。
かえでの紅葉は、全国ではイロハカエデを観測することにしていますが、北海道では生育が難しいため、代わりの品種を各地で観測してます。
今日観測された釧路では代替品種としてイタヤカエデを用いていますが、このイタヤカエデは、イロハカエデとは違って「黄葉」をします。
(完全な赤ではなく、黄色がかったオレンジ色のように写真でも見えると思います。)
北海道内でも地点ごとに品種が異なり、札幌や旭川、室蘭ではヤマモミジを、帯広や函館ではオオモミジを観測していますが、ヤマモミジもオオモミジも共に紅く染まるため、全国の標本木の中では唯一黄葉する品種が釧路では観測されているのです。

平年日が10月なのは北海道だけ

本州に比べるとかなり早く紅葉シーズンを迎えていますが、今日の釧路のかえで紅葉は平年より1日早いだけ。
北海道での気象台による観測は、釧路だけでなく、札幌や旭川、帯広、室蘭、函館の計6地点で行っており、室蘭(平年日11月4日)を除く残り5地点が平年だと10月にかえでの紅葉が観測されます。
本州で最も早い平年のかえで紅葉は長野の11月7日で、平年で10月にかえでの紅葉を観測するのは北海道の5地点のみです。中でも釧路の10月15日という平年日は、全国の気象台の中で最も早く、順調な季節の歩みと言えます。
北海道では紅葉シーズンを迎える10月には、雪の便りも届き始め、季節は一気に晩秋、冬へと向かいます。