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台風24号は「非常に強い」勢力で上陸。上陸後は速度を上げて、一気に近畿から東北を通過しました。台風24号の影響で、沖縄から東北は広く記録的な暴風となりました。

台風24号 「非常に強い」勢力で上陸

台風24号は、先月21日午後9時、マリアナ諸島で発生しました。海面水温の高い所を進み、一時猛烈な勢力に発達。29日に沖縄付近を「非常に強い」勢力で通過し、その後は北東へ進みました。30日午後8時頃に非常に強い勢力を保ったまま、和歌山県田辺市付近に上陸。非常に強い勢力で上陸したのは、今年21号に続いて2個目です。上陸時の風の強さの統計をとりはじめた1991年以来、1年に2個非常に強い勢力で上陸するのは、はじめてです。上陸後は、近畿から東北を縦断し、北海道東部の沖合へと進み、きょう10月1日正午に温帯低気圧に変わりました。

広く記録的な暴風

沖縄から東北にかけて、広く記録的な暴風となりました。最大瞬間風速は、鹿児島県与論島で56.6メートル、沖縄県南城市で56.2メートル(2009年の観測開始以来1位)、鹿児島県十島村で54.6メートル(2009年の観測開始以来1位)など、そのほか沖縄や九州南部で50メートル超える風が吹いた所がありました。関東でも暴風が吹き荒れ、八王子で45.6メートルを観測し、2008年の観測開始以来1位の値を更新しました。大規模な停電が起きたり、首都圏では倒木などにより鉄道の運転見合わせが相次いだり影響がでました。

台風による活発な雨雲

九州から関東甲信を中心に台風本体の活発な雨雲がかかりました。宮崎県高鍋町で30日午前に1時間降水量の最大値は96.0ミリと、猛烈な雨が降りました。その他、記録的短時間大雨情報も続々と発表されました。

過去の最高潮位を超える値を観測

台風24号による高潮により、最高潮位は串本(和歌山県)で254センチ、奄美(鹿児島県)で203センチなど、過去の最高潮位を超える値を観測した所がありました。