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台風24号チャーミーは、1番上のランクの「猛烈な」勢力に。猛烈な台風は今年5個目、観測史上2位タイの多さです。週末には沖縄付近へ。その後、来週は本州付近に影響が出る可能性が出てきました。本州付近には秋雨前線が停滞しているため活動が活発に。大雨の恐れも。今後の動きに警戒が必要です。

猛烈な台風 今年5個目 史上2番目の多さ

台風24号は、きょう25日(火)午前0時に「猛烈な台風」となりました。今年5個目の猛烈な台風です。今年これまでに猛烈な台風となったのは、台風3号、8号(沖縄の先島地方に接近)、21号(徳島県南部に上陸し、関空など近畿地方に大きな被害をもたらした)、22号(フィリピンや香港に大きな被害をもたらした)です。台風の勢力は「強い」、「非常に強い」、「猛烈な」があり、1番強いランクです。1978年~2017年までの40年間に発生した台風は1025個。その内、猛烈な台風(最大風速54メートル以上)まで発達した台風は83個で、全体の8%です。過去最も多く猛烈な台風が発生したのは1983年の6個で、今年はこれまでに5個となり統計開始以来2番目タイの多さとなっています(猛烈な台風5個発生は2016年、2014年、2013年、2006年)。

台風+秋雨前線=大雨パターン

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猛烈な台風24号は、あす26日(水)には沖縄の南でほとんど停滞。ほとんど停滞というのは時速が9キロ以下で、移動方向が明らかでないことを表しています。中心気圧915hPa、中心付近の最大瞬間風速は75mと最盛期に。その後、28日(金)からゆっくりと進路を北よりに変え、29日(土)には石垣島など先島地方へ。30日(日)の予報円は直径1000キロ以上とかなり幅があります。台風の中心が予報円に入る確率は70%。台風は必ずしも予報円の中心を進むとは限りません。つまり、予報円の西よりを通れば台湾や大陸方面に進みますが、東よりを通れば沖縄本島や奄美付近に進む可能性もあります。本州付近には秋雨前線が停滞しているため、台風周辺からの湿った空気が入ると前線の活動が活発になります。台風+秋雨前線=大雨のパターンです。週末は沖縄方面、来週は本州でも台風や秋雨前線の動きに注意・警戒が必要です。