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今年最強クラスの台風21号は、四国や近畿に上陸し記録的な大雨をもたらした前回の台風20号と「似たコース」「より発達した状態」で本州に接近し、上陸する恐れがあります。これまでの大雨で災害が発生している地域を直撃する可能性も。

台風21号、20号と似たコースで上陸の恐れ

今年最強クラスの台風21号は、きょう(1日)午後3時現在日本の南にあって、1時間に20キロの速さで西よりに進んでいます。今後、次第に進路を北よりに変えて、来週火曜日(4日)には本州付近にかなり接近し、西日本から東海付近に上陸する恐れがあります。台風21号の5日間進路予報を見ると、20号と似たようなコースで本州付近にかなり近づき、同じような所に上陸、直撃する可能性があります。台風20号は「強い」勢力で8月23日に徳島県に上陸しましたが、21号は現在「猛烈な」台風に発達していて、20号よりも強い勢力で近づいてきそうです。
台風20号が上陸した8月23日から24日にかけては、本州付近は広く大雨となり、和歌山県や兵庫県、京都府、大阪府など西日本を中心に続々と記録的短時間大雨情報が発表され、川の氾濫なども発生しました。20号の進路は、紀伊半島に甚大な被害をもたらした平成23年の台風12号にも似ていました。
今回の21号も、暖かい海水面の上を進んで水蒸気をたっぷり蓄え、台風周辺は発達した雨雲がまとまっていて、上陸してからも大雨になる恐れがあります。
また暴風域を伴って上陸し、速度を上げて北上すると、雨だけではなく、風も強く吹く可能性もあります。樹木やブロック塀が倒れたり、走行中のトラックが横転したりするような、屋外での行動が極めて危険な暴風が吹き荒れたり、満潮の時刻と重なると潮位が上がって高潮の被害が出たりすることも考えられるため、より一層厳重な警戒が必要です。

上陸は火曜日頃、その後日本海を北上

最新の予報では、台風21号は火曜日(4日)の昼過ぎ頃に、暴風域を伴ったまま西日本や東海付近に上陸すると見られ、その後日本列島に沿うように日本海を北上する予想です。これまでに秋雨前線の影響で大雨になった北陸を直撃する恐れがあるほか、予報円の東寄りのコースを通れば、関東を直撃する可能性もあります。
秋雨前線はあす(2日)にかけても、九州から関東付近に停滞すると見られ、台風の接近前から大雨になる恐れもあります。また、すでに大雨の被害が発生している地域や、普段あまり影響を受けないような地域でも、今後の台風の動きには厳重に警戒し、必ず最新の情報を確認するようにしてください。