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8月も猛烈な暑さが続き、最高気温は40度を超えた所も。また、台風が多く発生しました。9月の天候は?

40度超え続々 8月も暑すぎた

7月は埼玉県谷市で国内の歴代最高気温を更新するなど、記録的な暑さとなりましたが、8月も猛烈な暑さが続きました。特に上旬は体温以上の危険な暑さになった所が多くあり、1日は宮城県仙台市で最高気温が37度3分と、仙台の観測史上1位の記録に。翌2日には岐阜県多治見市で、3日には岐阜県美濃市や愛知県名古屋市で40度以上を観測。6日は岐阜県下呂市で41度0分、8日には岐阜県美濃市でも41度0分を観測し、国内歴代2位の記録に並びました。

一時的に秋 北海道では雪も

お盆に前線が本州付近を南下すると、日本列島は秋の空気に入れ替わりました。17日は、北海道大雪山系黒岳にて初雪が観測されました。(株)りんゆう観光(大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ)による独自観測で、1974年からの記録では最も早い記録となりました。また、17日は全国にあるアメダスにおいて最高気温が35度以上を観測した地点は1地点もありませんでした。猛暑日地点数がゼロだったのは、7月8日以来、40日ぶりでした。乾いた空気に包まれ、最小湿度は名古屋市17%、神奈川県横浜市27%と8月で最も低くなりました。翌18日も猛暑日地点は観測されず、関東以西でも秋を感じられました。

厳しすぎた残暑 北陸でも40度超

ただ、秋の気配は一時的で、下旬になると暑さがぶり返しました。夜間も気温はあまり下がらず、多くの地点で熱帯夜となる中、22日の福岡の最低気温は30度5分を観測。日最低気温において国内歴代2位の高さでした。日中は再びあちらこちらで体温以上の暑さとなり、23日には新潟県胎内市で40度8分、新潟県三条市で40度4分、新潟県上越市で40.0度と、北陸地方で初めて最高気温40度以上を観測。その後も所々で38度前後の高温を記録するなど、厳しすぎる残暑となりました。

台風多発

今年は例年より早いペースで台風が発生し、8月だけでも9個の台風ができました。特に8月12日から16日は5日連続で発生。台風の統計が残る1951年以降で初めてのことでした。これら8月に発生した台風のうち、15号は15日に宮崎県日向市付近に上陸し、九州を縦断。また「ダブル台風」として話題となった19号は奄美地方を直撃。もうひとつのダブル台風・20号は徳島県南部に上陸した後、さらに北上して兵庫県姫路市に再上陸し、西日本を中心に大雨をもたらしました。また、台風のほかにも、暖かく湿った空気や前線の影響などにより、列島各地で雨雲や雷雲発生し、滝のような雨に見舞われたり、落雷により停電した所がありました。

9月は

猛烈な暑さや台風に翻弄された8月となりましたが、9月はようやく暑さが落ち着きそうです。来週は一時的に残暑が厳しくなりますが、中旬から下旬にかけての平均気温は平年並みの所が多く、秋らしさを感じられる日が増えてくるでしょう。降水量は北海道から九州にかけて平年並みか多い予想です。特に9月初めは台風21号の影響で関東から九州を中心に大雨となる恐れがあります。また、中旬を中心に秋雨前線の影響を受けやすいでしょう。