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きょう(16日)台風19号が発生しました。5日連続で台風ができたのは史上初めてのこと。日本付近は海面水温が高い状態で、台風19号は発達しながら北上する予想です。列島への影響は?

きょうも台風発生、5日連続は史上初

きょう(16日)午前9時、マリアナ諸島近海で台風19号「ソーリック」が発生しました。台風ができるのは、1月~8月では平年13個くらいですが、すでに19個とハイペースです。また、今月(8月)12日の台風15号「リーピ」の発生から5日連続で台風ができたことになり、これは統計開始以来初めてのことです。
8月12日 台風15号「リーピ」発生
8月13日 台風16号「バビンカ」発生
8月14日 台風17号「ヘクター」越境台風
8月15日 台風18号「ルンビア」発生
8月16日 台風19号「ソーリック」発生

台風のエネルギー源は海面水温、日本付近の様子は?

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この夏は、南西からのアジアモンスーンがいつもより東に張り出して、対流活動が活発になっています。日本の南でこの南西風と東からの風がぶつかり低気圧性循環(反時計回り)が生まれます。こうして雲が渦を巻きやすくなっていることが、台風がハイペースで発生している要因の一つと考えられます。
台風は、暖かい海面(温度約26度以上)から供給される水蒸気をエネルギー源として発達します。日本付近の海面水温を見ると関東付近から南で26度以上となっていて、日本海でも北陸付近から南で台風が発達してもおかしくない温度になっています。さらに四国や九州付近は30度くらいの高さの所もあります。海水は熱容量が大きく「熱しにくく冷めにくい」という特性があるため、今後も急激に温度が下がることは考えにくく、日本付近で台風が発達する可能性があります。

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台風19号、日本列島への影響は?

台風19号は今後、海面水温の高いエリアを通るため発達しながら北上する見込みです。18日(土)にかけて、暴風域を伴いながら小笠原諸島に近づくでしょう。その後、来週前半頃に本州付近に近づき、上陸する恐れもあります。台風からのうねりは台風の接近前から海岸付近に到達するため、夏休み終盤の週末となる18日(土)から19日(日)に太平洋沿岸で波が高くなる可能性があります。海でのレジャーにお出かけの際は、現地での最新情報をしっかりと確認して、危険な場所には近づかないようにしてください。
台風の予想にはまだ幅があります。tenki.jpでも台風の5日先予想を見ることが出来ますので、このあとも最新の台風情報を確認しながら、万が一に備えて対策を考えておきましょう。