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台風7号は九州の北西の海上を北上しています。4日水曜日は日本海を北東に進み、夜には温帯低気圧に変わる見込みです。ただ、東北地方には梅雨前線が停滞していて、暖かく湿った空気が流れ込むため、4日水曜日の昼すぎから雨の降り始めるところが多いでしょう。夜は北部を中心に激しく降りそうです。5日にかけては風も強まり、荒れた天気となるでしょう。沿岸部を中心に強風、高波、日本海側では大雨に注意・警戒が必要です。

腐っても台(タイ)

4日の夜には温帯低気圧に変わる見込みですが、油断はできません。中心付近の風が弱まっても、雨が強く降ることがあります。気象関係者の間では「腐っても台(鯛)」といって、台風から低気圧に変わっても、水蒸気を大量に運んできて大雨となるおそれがあります。4日水曜日夕方頃から5日木曜日にかけて、大雨に注意・警戒が必要です。

火の用心も

台風7号は日本海を北上してきます。台風のコースが日本海を進むときに、注意するべきものの一つが火の用心です。暑い時期ですので、火の取り扱いは少ないように思えますが、過去にも前例があります。1991年の台風19号は、富山県にフェーン現象による大火事を起こしました。農村地帯で火災が発生、強風に煽られて飛び火し、周辺に大きな被害を及ぼしました。今回も、沿岸部を中心に急に風が強まってくる見込みです。火の取り扱いにもご注意下さい。

台風に備えて

台風による被害は大きく分けて3つあります。風の害(暴風害、塩害、フェーンによる大火、竜巻など)、雨の害(がけ崩れ、山崩れ、浸水、洪水など)、波の害(高波、高潮害など)です。台風が来る前に家の周囲を見回り「飛ばされそうなものは片づける」「懐中電灯や電池を用意する」「ラジオやテレビ、インターネットの気象情報で台風の進路をよく確認する」など、もしもに備えて早めに対策をとるようにしてください。