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北海道の日本海側や太平洋側西部の沿岸域では、これからヒラメ釣りの最盛期を迎えます。今回はヒラメ釣りの魅力を少しですがお伝えしたいと思います。

初冬にかけてのロングシーズン楽しめます!

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北海道におけるヒラメ釣りは主に日本海側と太平洋側西部の沿岸域で人気のある釣りです。例年では日本海側で5月末から、太平洋側西部では6月に入ってから釣果が聞かれるようになります。ヒラメ釣りの範囲は岸の近い所から主に水深50mくらいまでの沿岸域。岸からのアプローチと船釣りがメインとなります。
岸からの釣りでは、ルアーやメタルジグを使う釣り方が多く、船では主にオオナゴと呼ばれるイカナゴの大きい個体を生餌のように見せかけて釣る通称「バケ釣り」を多く見かけます。どちらの釣りにも言えることですが、ヒラメは数多く釣れることは希で、まったく釣れない日もあります。特定の場所で粘るよりも、釣れなければ場所をこまめに移動するのが効率が良さそうです。また、基本的にヒラメは海底が砂地のところを好みますが、岩が点在するようなところなど起伏にとんだ場所に固まっていることもあるようです。あきらめずに竿を振り続ければ、急にくる強烈な引きを楽しむことができるでしょう。

強い「出し風」には注意を

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これから本格的な夏にかけて、北海道では南よりの風が卓越する時期を迎えます。本州付近に停滞する前線が例年であれば7月末くらいには北海道の北まで北上し、そうなれば北海道も太平洋高気圧に覆われて本格的な夏を迎えます。それまでの間、注意したい気象現象のひとつに日本海側で吹く強烈な「出し風」があります。出し風は陸から海に向かって吹く風のことですが、本州方面が梅雨真っ盛りの時期、北海道はオホーツク海や千島方面に中心を持つ優勢な高気圧圏内となる日が多く、全般に南~南東の風の吹きやすくなります。図にもあるように、札幌周辺では苫小牧方面から南東の風が吹き込みますが、この時、途中の千歳や恵庭方面の地形が狭まっているため、風下側の札幌付近では風速が増大して北側の石狩湾に吹き抜けることがあります。都会のビル群で発生する「ビル風」と同じような現象です。有名なのは札幌の西方、後志地方に位置する寿都町で、内浦湾から入る南東の風が陸地で収束し、吹き出す寿都町付近では風の強まることがあります。寿都の最大風速の記録を見ると1884年の統計開始以来、出し風となる南東~南南東の風が歴代10位までの内9回を占めているほどです。しばらくの間は高気圧に覆われて安定した晴天となる日でも強烈な出し風が吹く日がありますので日本海側では注意が必要となります。

釣りにオススメの日は?

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最後に今後の北海道の天気ですが、明日21日から土曜日23日にかけてはサハリン方面を低気圧が通過し、北海道付近は気圧の谷の中に入ります。道北などを中心に天気がぐずつき、また、気圧の傾きもやや急となるため、風もやや強まりそうです。その後、24日の日曜日から26日にかけては緩やかに高気圧に覆われる見込みです。湿った気流の影響で太平洋側を中心に雲が広がりやすいですが、天気の大きな崩れはなく、沿岸での釣りにはまずまずの天候となりそうですが、26日は日本の東で高気圧が勢力を強める可能性が高く、先に記しました南よりの風が強まる可能性がありますので、釣行の際には最新の気象情報をチェックして下さい。時折80センチを超える超大物の釣果を聞くこともある北海道のヒラメ釣り。機会があればぜひ楽しんで下さい!