インフルエンザが大流行しています。厚生労働省が2日に発表した平成30年第4週目(1/22~1/28)のインフルエンザの発生状況によると、前週にくらべて、インフルエンザの定点あたり報告数が2週続けて増加しています。来週は、再び大規模寒波の襲来が予想されることもあり、さらなるインフルエンザ拡大のおそれもあります。体調管理に十分な注意が必要です。

インフルエンザ大流行中

1月は最強寒波が襲来し、各地で記録的な大雪や寒さとなりました。また、2月1日から2日にかけても、南岸低気圧の影響で、広い範囲で雪となりました。この寒さの影響か、厚生労働省からの発表によると、2018年第4週のインフルエンザの定点当たり報告数は52.35となり、2週続けて高い値を記録し、大流行の状態が続いている模様です。

2005年の大流行時との比較

今から13年前の2005年もインフルエンザが大流行した年でした。下の図は今年と2005年の平均気温の経過のグラフです。
青い線が日平均気温、オレンジの線が平年値です。2018年は1月中旬までは平均気温は平年を上回る日が多くなりましたが、その後、一気に気温が下がり、下旬は記録的な低温となりました。この頃から、インフルエンザの定点当たり報告数は倍増しました。
そして2005年を見てみると、2月は気温のアップダウンが激しく、乱高下していたことがわかります。また、流行のピークとなった2月29日頃には気温がガクッと下がっている様子が見られます。
気温が下がると、どうしても暖房を使わざるを得ないため、空気が乾燥します。インフルエンザウイルスは、低温・低湿度の環境を好むようです。空気が乾燥すると粘膜の機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなります。来週も大規模寒波の襲来が予想されますので、体調管理にいっそう注意が必要です。

来週は再び強烈寒波

寒さのトンネルの出口はこの先も見えてきません。4日頃からは西から強烈な寒気が押し寄せる予想です。4日から7日頃にかけて、日本海側の広い範囲で大雪となり、太平洋側でも山地を中心に大雪となるおそれがあります。雪だけではありません。6日ごろからは、沖縄から東北の広い範囲で気温が平年よりかなり低くなりそうです。この寒さや大雪の影響で、インフルエンザはさらに拡大し、記録的大流行となるおそれもありそうです。室内の湿度を50~60パーセントくらいに保ち、インフルエンザ、風邪の予防を心がけましょう。