昨年末から積雪が一気に増えた関東北部の山沿い。群馬県草津町では1月5日現在、平年の2倍ほどの積雪になっています。

草津町の積雪、平年のおよそ2倍

関東北部の山沿いは、昨年(2017年)の年末寒波の頃から積雪が多くなりました。群馬県草津町では、先月(12月)の中旬まではほぼ平年並みでしたが、上空に真冬並みの寒気が流れ込んだ12月27日頃から一気に積雪が増えて、今年1月5日現在の最深積雪が62cmに達しました。これは平年の1月5日の最深積雪(33cm)にくらべて、およそ2倍の量です。草津町は今夜(6日)も雪が降る予想で、さらに積雪が増えることもありそうです。また、草津町は12月1日から1月5日まで36日連続で、最高気温が氷点下の真冬日になっていますが、8日(月)になると南から暖かく湿った空気が流れ込む見込み。今度は気温が上がって、雨や湿った雪が降る予想となっています。なだれや屋根からの落雪などに注意が必要です。

なだれや、雪下ろし中の事故に注意

【なだれ】
なだれは傾斜30度以上の急な斜面や、低木林やまばらな植生の斜面で、発生する可能性が高くなります。急な気温上昇の際は、特に注意する必要があります。 雪崩には「表層雪崩」と「全層雪崩」がありますが、寒さの厳しい真冬に多いのは、古い積雪面上に降り積もった新雪が滑り落ちる「表層雪崩」です。前触れなく突然発生し、時速100~200kmの新幹線並みの猛スピードで滑り落ちてくるという特徴があります。 万が一、雪崩に遭遇した場合は、雪崩の流れの端に向かって横に避難しましょう。
【雪下ろし中の事故】
屋根からの転落事故の中でも、1階の屋根からの転落による事故が多く、低い屋根だからといって油断は禁物です。雪下ろしをする際は、安全帯や命綱を使用しましょう。屋根へ登る前に命綱の固定位置を確認しておくことが大切です。はしごを使用するときには、足場が安定しているところに固定し、雪が落ちてこない場所かどうかも確認しましょう。服装は、ヘルメットを正しく着用し、靴は厚底ではなく足裏の感覚がわかる滑りにくいものを履き、緊急時に備え携帯電話を身につけましょう。そして、事故を防ぐために、2人以上で作業するようにし、止むを得ず1人で作業する場合には、近所の方に声を掛けてから開始しましょう。雪おろしは、曇りで雪の固い午前中に実施することがオススメです。気温が高い日(0℃以上)や風の強い日、晴れて日差しが強いときは雪が解けて滑りやすくなりますので、特に注意しましょう。