全国で風が強まっています。きょう(25日)正午までの最大瞬間風速は北海道日高地方のえりも町で37.9メートル、檜山地方の奥尻空港で35.5メートル、奥尻町で35.1メートルを観測しました。

30メートルを超える風

低気圧が北海道の西と三陸沖でそれぞれ急速に発達しながら北東へ進んでおり、全国的に風が強まっています。きょう(25日)正午までの最大瞬間風速は北海道日高地方のえりも町で37.9メートル、檜山地方の奥尻空港で35.5メートル、奥尻町で35.1メートルを観測しました。そのほか北海道や東北の多くの所で最大瞬間風速が20メートル前後の風が吹き、札幌で22.5メートル、仙台で26.2メートルを観測しました。正午現在、飛行機は欠航となっている区間があり、列車は強風によりダイヤが乱れています。
瞬間風速が20メートルを超えると、屋根瓦がはがれたり、人は風に向かって歩けなく、転倒することがあり危険です。30メートルを超えると、屋根瓦が飛散したり、人は何かに掴まっていないと立っていられず、飛散した物によって負傷する危険があります。また、関東から西も風が強く、東京で13.4メートル、大阪で11.2メートル、福岡で13.1メートル、那覇で17.9メートルを観測しました。

風のピークはこれから

きょう夜には北海道付近の低気圧と三陸沖の低気圧はそれぞれ発達しながらオホーツク海まで達し、一つにまとまって日本付近は冬型の気圧配置になるでしょう。低気圧は、あす(26日)、オホーツク海で更に発達し、あさって(27日)にかけて冬型の気圧配置が強まりそうです。このため、風はこれから更に強まるでしょう。あすにかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、北海道地方で30メートル(45メートル)、東北地方で 28メートル(40メートル)、北陸地方で20メートル(30メートル)です。北海道や本州の日本海側では雪や雨が降り、大荒れの天気になりそうです。視界不良や強風のため、交通への影響が更に増える恐れがあります。日差しが届く太平洋側や九州も風が強い状態が続くでしょう。