北海道は、今夜(24日)から明日(25日)にかけて低気圧が急発達しながら接近、通過する影響で25日のクリスマスは大荒れの天気となりそうです。
非常に強い風に雪や雨を伴い、見通しが全くきかない猛ふぶきとなるため、交通障害などに警戒が必要です。
大荒れの天気は27日頃まで続く恐れがあり、今日(24日)のうちに買い出しに出るなど対策をした方が良さそうです。

ホワイトアウトの恐れも

日本海を急速に発達しながら進む低気圧が北海道付近を通過し、明日の北海道は大荒れの天気となる見込みです。
午前中は広く湿った雪や雨となり、午後からは急激に風が強まります。非常に強い風を伴って雪が降るため、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。
特に夕方以降は日本海側の沿岸を中心に、見通しが全くきかなくなるホワイトアウト状態になる恐れもあります。
また、明日は風の強さが短時間で一気に強まるため、家を出るタイミングで穏やかに見えても、外出中に天気が一変することもあり得ます。
最新の天気予報を確認しながら予定を前後にずらすなど、不要不急の外出を避けるようにして下さい。
どうしても外出する際は、車での立ち往生に備え、防寒具やスコップ、スノーヘルパーなどを車に用意し、携帯電話の充電もしっかり行って下さい。もし外出中に危険を感じたら近くのコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどで天気の回復を待ちましょう。万が一、立ち往生してしまって車内で救助を待つ時は、一酸化炭素中毒を避けるために車のエンジンを切って救助を待って下さい。
また、家の中にいる場合でも注意が必要です。吹きだまりでストーブの排気口が塞がれると一酸化炭素中毒になる恐れがありますし、電線が切れて停電したときに備えて、電気がなくても暖を取れるように準備しておきましょう。

道東は12月の大雨も?

明日の午前中は気温が高く、太平洋側を中心に雨の降る所が多くなります。特に道東では雨の量が多くなる恐れもあり、雪の時期に大雨となるかもしれません。
12月の北海道では、過去30年で8回の1日100ミリ以上の雨を観測していますが、うち7回が最近10年に集中しており、北海道でも12月に大雨となるケースが増えてきています。
積雪の多い時期の大雨は、雪解けも加わるため、夏場の大雨よりも災害発生の危険が高まります。低地への浸水や土砂災害、河川の増水などにも十分注意して下さい。
家の周りの排水溝が雪や氷で塞がれていないか、今日のうちに確認すると良いでしょう。

大荒れはその後も続く

26日から27日にかけても、強い冬型の気圧配置の影響で大荒れの天気となる恐れがあります。
同じような風向きが続くため、同じ場所で2~3日の間、ふぶきや強い雪が続いてしまうかもしれません。強い雪が長く続けば局地的な大雪になり、大雪による交通障害につながる恐れもあります。
また、雪や風がおさまった後も雪の影響で交通に乱れが出ると、年末年始の移動にも影響が出るかもしれません。気象情報と合わせて、交通情報にもしっかりと注意を払うようにして下さい。