20日は全国的に、冷え込みがレベルアップ。日本気象協会が予想しているポイント予報の地点のうち、全国の8割の地点で気温が氷点下まで下がり、氷が張るほどの寒さになりそう。関東から西でも、昼間も気温はひと桁の所が増えて、東京は真冬並みの寒さ。空気の乾燥も続くので、インフルエンザに要注意。

全国の8割で 氷が張るくらい

18日月曜日には、東京で今シーズン初めて気温が氷点下まで下がり、初氷を観測するなど、今週は、全国的にこの時期にしては朝の冷え込みが強まっています。師走で何かと忙しい時期でもあり、連日の強い冷え込みが、体にこたえている方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
この強い冷え込みは、20日は更にレベルアップするでしょう。最低気温は、日本気象協会が予想しているポイント予報のうち、全国の8割の地点で氷点下となり、今シーズン最も多い予想です。予想最低気温の図をみても、緑色や青色の所は氷点下で、「氷が張るくらいの寒さ」のエリアが、北海道から九州にかけて広がっています。特に、20日の冷え込みは「底冷え」で、外に立っているだけで足元から冷えてくるでしょう。万全な寒さ対策が必要です。

どうして 冷え込みが強まるの?

19日夜~20日朝に冷え込むのは、上空の寒気の他にも、理由があります。それは、太平洋側は晴れる所が多く、放射冷却が強まるから。「放射冷却」とは、簡単に言うと、物が外へ熱を出して冷えることです。寝る時に布団をかけていないと、体の熱が逃げて、冷えてしまいますよね。それと同じで、晴れて雲がない夜は、地面近くの熱がどんどん空へ逃げてしまいます。皆さんは体を冷やさないよう、一番暖かい布団をしっかりかけてお休み下さい。

東京 19日との気温差にも注意

東京都心は、19日の日中はたっぷりの日差しで、気温が3日ぶりに10度を超えましたが、この暖かさも一時的です。20日の最低気温は1度で、19日の夜は急に冷え込んでくるでしょう。昼間は日差しの温もりを感じられただけに、夜にかけて気温が急降下すると、一段と寒く感じられそうです。
さらに、東京都心では、20日は晴れても北風が吹くので、昼間も気温が上がらないでしょう。最高気温は9度と、真冬並みの予想です。日中のお出かけも、一番暖かい上着が良さそうです。

冷え込み+乾燥 インフルエンザにも注意

そして20日は、冷え込みが強まるだけでなく、空気の乾いた状態が続くでしょう。19日13時現在、太平洋側の広い範囲に「乾燥注意報」がでています。太平洋側では、23日頃まで、空気を潤してくれるようなまとまった雨はなく、空気がカラカラに乾いたままでしょう。
空気が乾くと、インフルエンザにかかりやすくなるので、インフルエンザウイルスを体に入れないよう、こまめな手洗いを心掛けて下さい。お部屋の中では加湿器を使ったり、濡れたタオルを干しておくだけでも、適度な湿度を保てます。さらに十分な栄養とバランスのとれた食事を心掛けるなど、クリスマスや年の瀬を前に、体調を崩さないよう、お気を付け下さい。