台風22号は日本の東海上を温帯低気圧に変わりながら北上し、明日(30日)、北海道に接近する見込みです。
台風から温帯低気圧に変わってからも発達を続ける予想となっており、さらに勢力を強めて近づく恐れがあります。
道東を中心に大荒れの天気となり、警戒が必要になりそうです。

温帯低気圧に変わった後の方が勢力上

台風22号は29日午後6時現在、東海地方の南海上を東北東に進んでおり、今夜には関東付近で次第に北東に進路を変える見込みです。
明日(30日)の未明までには台風から温帯低気圧に変わると見られており、北海道に台風としてくる可能性は低いですが、台風でなくなっても油断は禁物です。
台風と温帯低気圧の区別は、性質の違いによる区別であって、勢力による区別ではありません。
今回の低気圧は中心気圧が台風から温帯低気圧に変わってからの方が低く予想されており、低気圧としての勢力は北海道に近づく頃の方が強い見込みです。
低気圧に近い道東方面を中心に、暴風や高波への警戒が必要です。

朝には暴風となっている恐れ

低気圧の接近に伴い、日付の変わる頃から急激に風が強まる恐れがあるため、明日の朝には大荒れの天気となっている所もありそうです。
暴風に警戒が必要な期間は、石狩南部が明日の未明から昼前、釧路や根室は朝から昼過ぎまで、網走地方は朝から夕方までとなっています。
ピーク時には大人でもあおられて転倒の恐れがあるほどの暴風となり、高所での作業などは日をずらすことを考える必要もありそうです。
また、風による倒木や停電の恐れもあるため、家の中で過ごす場合でも、外の様子や気象情報に注意するようにしてください。

低気圧が離れた後は雪に注意

低気圧が北海道付近を通過した後は、上空に強い寒気が流れ込みます。その影響で日本海側やオホーツク海側では雪に変わる所が多くなりそうです。
上川地方など、内陸の地域は平地でもうっすらと積もる恐れもあるため、明日の夜には冬タイヤでの走行が必要になります。
また、強い風も夜にかけて残る所が多いため、ふぶいて見通しの悪くなる所も出てくるかもしれません。交通障害にも十分にご注意ください。