超大型で非常に強い台風21号は、あす23日の未明から朝にかけて強い勢力で東海や関東へ接近、上陸するおそれ。東海や関東の通勤や通学の時間帯は大荒れとなり、交通機関のダイヤが大きく乱れる可能性も。

今後の進路

超大型で非常に強い台風21号は速度を上げながら北上し、強い勢力を保ったままあす23日午前3時には東海道沖へ進む見込みです。その後、朝にかけて東海や関東へ接近し、上陸するおそれがあります。23日正午には東北の太平洋側から三陸沖へ進み、あさって24日にかけて日本の東の海上を北東へ進むでしょう。

厳重警戒!~暴風・大雨・高波・高潮~

暴風、大雨、高波、高潮に厳重な警戒が必要です。
【暴風】
23日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
東海:毎秒40メートル(毎秒55メートル)
関東甲信:毎秒35メートル(毎秒50メートル)
近畿、北陸、東北、北海道:毎秒30メートル(毎秒45メートル)
四国、中国:毎秒25メートル(毎秒35メートル)
屋外での行動は極めて危険(転倒などのおそれ)、樹木や電柱が倒れる、走行中のトラックが横転するレベルの風を予想しています。風で飛んでくる物は凶器になり、当たって思わぬケガをすることもあり大変危険です。これからの不要不急の外出は控えましょう。風のピークは23日の明け方から朝にかけてとなりそうです。東海や関東は朝の通勤や通学の時間帯に重なるため、交通機関のダイヤが大きく乱れる可能性があります。
【大雨】
23日18時までの24時間に予想される雨量は多い所で、
東海:500ミリ
近畿、北陸:350ミリ
関東甲信:300ミリ
東北:250ミリ
四国、中国:200ミリ
台風の北上に伴い、本州付近に停滞する秋雨前線の活動は活発な状態が続きます。ここに台風本体の発達した雨雲が近づくため、更に雨脚が強まって23日の未明から明け方をピークとして、局地的には息苦しさを感じるほどの猛烈な雨の降るおそれがあります。ひと月分を軽く超えるような記録的な大雨となる所もありそうです。土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
【高波】
海上は猛烈にシケますので、絶対に近づかないようにしましょう。
23日にかけて予想される波の高さは、
関東甲信:13メートル
東海:12メートル
近畿、東北:10メートル
四国、北陸:9メートル
沖縄、九州南部、北海道:8メートル
奄美:7メートル
九州北部、中国:6メートル
【高潮】
東海や関東、東北の太平洋側を中心に、台風の影響が大潮の時期と重なり潮位が高くなるでしょう。海岸や川の河口付近の低い土地では、高潮による浸水や道路の冠水に警戒が必要です。特に、満潮の時間帯は警戒が必要です。