台風21号は「非常に強い勢力」に発達し、北上する予想です。21日(土)には日本の南へ進み、沖縄は荒れた天気の恐れも。本州付近に延びる秋雨前線の活動が活発化する可能性もあり、台風の動向に注意が必要です。

◆台風21号 非常に強い勢力へ

今日(16日)の午前3時、台風21号がフィリピンの東のカロリン諸島で発生しました。台風21号は今後もフィリピンの東をゆっくりと北上する見込みです。この海域の海面水温はまだ高く、18日(水)には「非常に強い勢力」にまで発達する予想です。台風の強さは最大風速で決まり、下の図の通り「非常に強い勢力」とは最大風速が44メートル以上54メートル未満で、上から2つ目のランクです。
台風21号は21日(土)には日本の南に進むでしょう。台風の進路によっては、沖縄では21日(土)頃から荒れた天気となる恐れがあります。台風がこのまま勢力を保って北上するかはまだ分かりませんが、沖縄近海はまだ海面水温が高いため、油断はできません。

◆台風と秋雨前線

もう一つ懸念されるのが秋雨前線です。この先も秋雨前線が南北に動きながらも本州付近に停滞する見込みです。台風の北上に伴い、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、21日(土)頃から前線の活動が活発化する恐れあります。太平洋側を中心に雨が強まる可能性もあり、注意が必要です。
その後の台風の進路はまだはっきりしません。
ただ、台風は太平洋高気圧の縁に沿うように進むことがよくありますが、今週末頃から日本の東に太平洋高気圧が張り出す見込みです。今週末から来週前半ぐらいにかけて、台風の動向に注意が必要です。