この先1か月は、西日本や東日本は秋雨前線の影響を受けやすいでしょう。広く大陸の高気圧に覆われるのは10月終わり頃からとなりそうです。北日本は寒気の影響を受けやすい見込みです。

◆1週目(10月14日~20日)北・東は気温低い

北日本は1週目を中心に寒気の影響を受けやすく、気温は平年より低い日が多いでしょう。朝晩を中心にグッと冷え込み、標高の高い山や峠では降水があれば雪になる可能性があります。冬用タイヤの準備は万全にしておきましょう。気象の初物(初雪・初霜・初氷)の便りが続々と届くかもしれません。北日本の日本海側は天気は数日の周期で変わりますが、北日本の太平洋側では平年と同様に晴れの日が多い見込みです。一方、東・西日本と沖縄・奄美は、前線や湿った気流の影響で、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。ただ、気温は東日本は平年並みか低いですが、西日本や沖縄・奄美は高くなる見込みです。今年は秋に入っても沖縄地方は真夏日が続き、那覇では真夏日連続記録が85日(6月20日~9月12日)と、統計開始以来1位となりましたが、この先も10月下旬にかけて真夏日が続く予想です(9月12日でいったん途切れましたが、9月19日~10月12日現在、真夏日連続継続中)。

◆2週目(10月21日~27日)西・東は秋雨でグズグズ

北日本は1週目に比べると、寒気の影響を受けにくいでしょう。北日本の日本海側は天気は数日の周期で変わりますが、太平洋側は平年と同様に秋晴れの日が多い見込みです。気温は平年並みか高い予想です。東日本と西日本、沖縄・奄美は前線や湿った空気の影響で平年に比べて晴れる日は少ない見込みです。ただ、気温は高く、季節の進みはゆっくりといった感じになりそうです。気象庁は本日(12日)、沖縄・奄美、九州から東北にかけて、10月17日頃~26日頃気温が平年よりかなり高い確率が30%以上として、「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表しました。

◆3〜4週目(10月28日~11月10日)季節の進みはゆっくり

北日本の日本海側では平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。一方、北日本や東日本の太平洋側と西日本では、秋晴れの日が多くなる見込みです。気温は北日本は平年並みですが、東日本と、西日本は平年並みか高く、沖縄・奄美は高い予想です。この時期になると、北海道では広い範囲で紅葉の見頃を迎え、次第に東北北部からも紅葉の便りが届きそうです。