気象庁は、霧島山(新燃岳)で今後、小規模な噴火が発生するおそれがあることから、きのう5日夜に噴火警戒レベルを1から2へ引き上げました。

噴火警戒レベル2へ引き上げ

気象庁によると、九州の霧島山(新燃岳)では、9月23日頃から火山性地震が増加し、5日23時までの24時間で87回発生しています。また、火山性地震の振幅は次第に大きくなっています。火山性微動は観測されていません。 これらの地震の増加に伴う地殻変動は認められませんが、GNSS(※)連続観測では、霧島山を挟む基線で2017年7月頃から霧島山の深い場所で膨張する傾向が認められているとのことです。今後、小規模な噴火が発生する恐れがあります。
新燃岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
※ GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPS をはじめとする衛星測位システム全般を示す呼称です。

噴火警戒レベルとは?

【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制 等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)