今日(3日)の北海道付近の上空1500メートル付近には、11月上旬並みの強い寒気が流れ込み、オホーツク海側と上川地方を結ぶ石北峠など、標高の高い峠では明日(4日)にかけて積雪状態となる恐れがあります。また平地では、札幌を含む日本海側を中心に寒気の影響で時雨(しぐれ)となりそうです。

変わりやすい札幌の空模様(3日) 撮影:日本気象協会 森 和也
変わりやすい札幌の空模様(3日) 撮影:日本気象協会 森 和也

峠 日付の変わる前後には雪

オホーツク海側と上川地方を結ぶ石北峠など、標高の高い峠では夜遅くには雨から雪に変わります。明日(4日)も午前を中心に湿った雪となり、路面は積雪状態に変わるでしょう。また、札幌と後志地方を結ぶ中山峠でも明日の未明にはみぞれとなります。中山峠に関しては、路面が完全に雪で覆われる可能性は低いですが、気温は2度くらいまで下がります。橋の上やトンネルの出入り口付近など、濡れた路面の凍結する恐れがあるため、車を運転する方は十分に注意して下さい。

時雨(しぐれ)とは?

晩秋から初冬にかけて、大陸から強い寒気が流れ込み、日本海の海面で暖められて発生した対流雲が次々に通るため、雨が降ったりやんだりする天気のことです。晩冬に時雨に雪がまじるようになったときは「雪時雨」と呼ばれることもあります。時雨は冬の季語ですが、春に寒気の影響で時雨る天気は「春時雨」といって区別されています。また、雨の後に晴れ間が出ることもあるため、虹が出やすくもなります。

時雨 明後日(5日)まで長引く所も

今夜にかけて、上空の寒気はさらに強まり、日本海で時折活発な雨雲が発生します。道央や道北では、傘をさしていても濡れるような雨の降り方となることもあるでしょう。札幌など道央では明日(4日)にかけて、旭川など道北では明後日(5日)の午前中いっぱいは雨が降ったりやんだりとなります。傘の手放せない天気が長く続きそうです。上空の寒気が抜ける、明後日(5日)の午後には道央では晴れ間が戻り、道北の雨も次第にやむ見込みです。釧路など道東や浦河など道南方面では明後日にかけて晴れる所が多くなります。