今日(1日)の北海道には次第に前線が近づく影響で、雨が降り出し、次第に風が強まります。留萌地方の天売焼尻では暴風に警戒が必要です。
また、前線通過後には強い寒気が入り、明後日(3日)には標高の高い峠や山間部では雪になる所も出てくる見込みです。

北部を中心に雨風強まる

今日の北海道付近には次第に前線や低気圧を伴った気圧の谷が近づき、明日(2日)にかけて通過していきます。
気圧の傾きが急になって各地で風が強まり、特に留萌地方の天売焼尻では今夜から明日の未明にかけて暴風に警戒が必要となります。
夜間の暴風となるため、屋外での作業などは危険を伴い、倒木等による停電などへの備えも必要になるかもしれません。
また、前線の通過に伴い大気の状態が不安定になるため、北部を中心に雷を伴って急に雨が強く降る恐れもあります。天気の急変や落雷、突風にも注意して下さい。

雨の後は前回以上の強い寒気が

前線は明日の夜にかけて北海道を通過しますが、前線が通過した後には上空1500メートル付近で氷点下3度くらいの11月上旬並みの強い寒気が流れ込みます。
寒気の影響で日本海側では雨が降ったりやんだりの天気となりますが、標高の高い峠や山間部では、雨ではなく雪となる所もありそうです。
昨日(30日)までの寒気で、北海道では旭岳や利尻山で初冠雪を観測していますが、今回入る寒気はその時よりも強い予想となっています。
そのため、手稲山(標高1024メートル)など、もう少し標高の低い山でも初冠雪となる可能性がありますが、もし手稲山で10月上旬に初冠雪となると、2011年以来6年ぶりの早い初冠雪となり、一気に季節が加速しそうです。

そろそろ冬支度も

また、石北峠(標高1050メートル)などの標高の高い峠でも雪が降ったり路面が凍結したりする恐れがあります。
この先は入るたびに寒気がどんどん強まる時期で、少しずつ雪の降る場所や凍結の恐れのある場所も増えていきます。
特に峠を深夜や早朝に越える予定が既にある方などは、天気予報を確認しながら早めにタイヤ交換などの冬支度を考えておいた方が良さそうです。