秋の気配が色濃くなってきた北海道の9月某日。札幌近郊の余市港で小サバ釣りを楽しんで来ました。
釣りの情報と釣り日和について解説します。

余市港(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
余市港(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

「サケ釣りを断念・・・」

北海道も9月になると、次第に沿岸でのサケの釣果が聞かれるようになってきました。
私も今月17~18日連休を利用してサケ釣りを計画していましたが、台風第18号の影響によりやむなく断念。その週末も南東風が強まる気圧配置で、狙っていた太平洋側でのサケ釣りを断念。
ここはのんびりと南東の風がある程度ブロックされる日本海側の沿岸で、今が旬のサバ釣りでもと考えました。場所は積丹半島の付け根に位置する余市港です。
北海道の沿岸では夏から秋にかけて岸壁などで10~20cmくらいの比較的小さなサバが釣れるようになります。いつもなら定番とも言えるハリが多数ついた「サビキ仕掛け」にオキアミなどの撒き餌で狙いますが、今回は最近話題の「ジグ」という疑似餌で誘う釣りを試してみました。

ジグ(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
ジグ(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

「小さい魚体でも十分楽しい」

夜のイカ釣りなどで実績のある余市港。今回は突堤と防波堤との間にある船道を狙ってジグをキャストします。船道は潮の流れが良いので魚も釣れやすくなりますが、当然ながら船の往来も多くなるので、その際は釣りを一旦中止します。3~4回ジグを投げていると、小さなクロゾイが遊んでくれました。体長は10cmちょっとですので、おそらく昨年の今頃に産まれた個体だと思いますが、それにしても自分の体より大きいジグに食いつくとは驚きです。

クロソイ(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
クロソイ(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

その後、何投かしているうちにまたもアタリが!慎重に巻き上げると今日の本命である12cmくらいのサバが釣れました。このサバは特に元気が良くて写真を撮るのに難儀しましたが、撮影後は海に放すと元気に戻って行きました。また、サビキ仕掛けで狙っていた別の釣り人はコンスタントにサバやチカを釣り上げ、1時間程度で多い人では20匹前後釣れていました。
サビキ釣りと比較すると釣れる数では劣りますが、ジグでの釣りも魚とのやりとりは十分に楽しめますので、皆さんも機会があれば是非試して下さい。

サバ(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
サバ(2017年9月23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

「気になる今後の天気は?」

この先少なくとも一週間程度は北日本の上空が強い偏西風帯となることが予想され、短い周期で気圧の谷が通過する見込みです。この影響で、29日にかけてと10月1日の日曜日、また3日から4日にかけては低気圧が北海道付近を通過するでしょう。北海道付近は日本海側を中心に雨の降る日が多く、また、気圧の谷の通過後には上空に冷たい空気が入るため、標高の高い山などで初冠雪ということもありそうです。加えて、西よりの風も全般にやや強く経過する見込みです。
釣行には本州方面から高気圧が張り出す30日の土曜日などが直近ではオススメとなりそうです。
これからの時期、北海道は寒さとともに風の強い日も多くなりますが、最新の気象情報をチェックの上、秋の釣りを楽しんでみてください。