大型で強い台風18号は、九州の西の海上を北東へ進んでおり、あす17日(日)の明け方から昼過ぎには九州にかなり接近し、上陸するおそれがあります。台風の接近に伴って大雨や暴風、高波だけでなく、高潮にも警戒が必要です。

高潮に警戒

17日は大潮の時期に向かうため、次第に潮位が高くなります。台風が接近する時間帯や満潮となる時間帯を中心に九州から近畿、北陸では高潮に警戒が必要です。ただ、これまで高潮の被害は満潮時以外にも発生しているため、台風の接近が満潮時と重ならないからといって油断はできません。
高潮で潮位が高くなっている時に高波が加わることで、普段は来ないようなところにまで波が押し寄せることもあります。道路の冠水や浸水などに警戒をして下さい。

高潮とは

一般的に台風が接近するときには次の二つの効果によって海面が上昇します。
【吹き寄せ効果】
台風に伴う風が沖から海岸へ向って吹くと、海水は海岸へ吹き寄せられて、海岸付近の海面の上昇が起こります。特にV字型の湾の場合は奥にいくほど狭まる地形のせいで、湾の奥ではさらに海面が高くなります。
【吸い上げ効果】
台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がります。外洋では気圧が1hPa低くなると海面は約1cm上昇するといわれています。