最新の5日間予想をみると、台風18号は「敬老の日」にかけての三連休、列島に接近する可能性がでてきました。あすは沖縄で大荒れとなり、「ブーメラン台風」になれば、三連休は西日本を中心に、大雨の恐れがあります。

沖縄 あすは「猛烈な風」や「高波」に厳重警戒

台風18号は、12日12時現在、「強い」勢力で、沖縄の南を西北西に進んでいます。
12日12時発表の予想進路をみてみますと…

台風18号は、この後、海水温の高い所を進むため、更に発達する予想です。
【豆知識】
台風が発達するエネルギー源は、暖かい海から補給する「大量の水蒸気」です。暖かい海を通るほど、台風は発達しやすくなります。今年は、沖縄付近の海水温度が高いので、台風18号はこの後、更に発達しそうです。
台風18号は、13日には「非常に強い」勢力で、先島諸島に接近するでしょう。八重山地方や宮古島地方では、13日の昼過ぎから夕方に台風が最も接近すると見られており、13日に予想されている最大瞬間風速は、70メートルです。これは、屋外での活動は極めて危険なレベルで、ブロック壁で倒壊するものがあったり、走行中のトラックが横転するほどの風です。また13日は、海は猛烈なしけとなるでしょう。早めの台風対策が必要です。

三連休 「ブーメラン」台風の予報円が 西日本に

台風18号は、14日以降は、東シナ海を北上する予想ですが、最新の予想では、週末はブーメランのように進路を東よりに変え、三連休は西日本に接近する可能性がでてきました。
【豆知識】台風は、一般的に太平洋高気圧の縁に沿って進んだり、偏西風のような上空の風の流れに沿って進みます。また、台風が進路を変えるタイミングでは、台風の進むスピードが遅くなることが多いのです。
今回の台風18号も、週末にかけては、太平洋高気圧の縁に沿って、東シナ海を北上するでしょう。その後、15日頃は、スピードをいったん落として、16日頃からは、上空の風にのって、進路を東よりに変える見込みです。17日の予報円はまだ大きくて、進路が定まりませんが、予報円の真ん中を通れば、九州など西日本に接近・上陸する恐れもあります。ただ、進路を変える時にスピードが遅くなると、ほとんど停滞する台風もありますし、その後、東へ進みだすタイミングが遅くなる可能性もあります。最新の台風情報を、ご確認下さい。

西日本中心 大雨の恐れ

たとえ台風18号が直撃しなくても、台風を回る湿った空気が流れ込んでくるので、三連休は西日本を中心に、大雨になる恐れがあります。連休中に、旅行など秋の行楽を予定されている方は、交通機関が乱れたり、大雨による被害がでるかもしれません。「10日間天気」や「台風情報」で、最新の予報を確認して下さい。