今日(10日)の北海道は広く雨が降りましたが、大雨になることもなく日中は日差しが戻って来ました。
最近の北海道は雨の少ない状態が続いており、9月上旬としては史上最も雨の少ない年になりそうです。また、日照時間も統計史上1、2を争うほどに多くなっています。

日差し戻った札幌(2017年9月10日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇
日差し戻った札幌(2017年9月10日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇

日照は平年の1.5倍 降水量は2割以下

9月に入ってからの北海道は高気圧に覆われて晴れる日が多く、今日(10日)も日付の変わった頃から広く雨が降りましたが、10ミリ前後と大雨にはならず、日中には日差しが戻っています。
北海道全体の9月1日から今日の午後3時までの降水量や日照時間や平年と比べると、降水量は14%、日照時間は147%と、記録的に日差しが多く雨の少ない9月上旬となっています。
1961年の統計開始以降、9月上旬の少ない降水量の記録は1位が20%(2002年)で、今年はこれを下回って史上1位となりそうです。
日照時間の記録は1位が151%(1994年)、2位は144%(1963年)で今年は史上2位となる可能性が高くなっています。日本海側の日照時間に限ると今年は平年比155%、これまでの1位が144%(1994年)と、史上1位になっています。

この先は大雨の恐れ

9月はここまで日差しに恵まれ、雨が少ない状態で経過していた北海道ですが、明後日(12日)頃は大雨になる恐れがあり、注意が必要です。
日本海から前線を伴った低気圧が近づき、12日頃に北海道付近を通過する影響で太平洋側を中心に広く雨が強まる見込みです。
特に山沿い山間部では、湿った風が山の斜面によって強制的に上昇させられ、雨雲が発達しやすくなるため、風向きによっては強い雨が長時間続いて100ミリ200ミリという雨量になることも考えられます。
今後は最新の雨の情報をしっかりと確認しながら、大雨への備えをするようにしてください。