気象庁が関東甲信の日照不足に関する気象情報を発表。平年の25%しか日照がない所もあり、農作物への影響が心配されています。この先も1週間程度は日差しの少ない状況が続く見込みです。

12日(土)正午頃 池袋サンシャイン60から見た都心の空
12日(土)正午頃 池袋サンシャイン60から見た都心の空

関東甲信で日照不足

気象庁は、関東甲信地方の日照不足に関する気象情報を発表しました。
7月下旬から日照時間の少ない状態が続いている関東甲信地方。7月23日から8月9日までの速報値で、栃木県宇都宮市では日照時間が平年の25%、埼玉県谷市で37%などとなっているほか、群馬県前橋市や東京都心でも、日照時間が50%以下となっています。
その他の地域も、千葉市は56.1%、茨城県水戸市は56.9%、千葉県銚子市は79%、神奈川県横浜市は76%と、いずれも平年の日照時間を下回っています。

なぜ?関東の日照不足

この時期は、高気圧に覆われて、晴れて気温が上がるはずの関東甲信。今年は、夏の暑さと晴天もたらす太平洋高気圧の張り出しが弱く、日本付近に前線や湿った空気が入りやすくなった他、台風5号の影響もあって、関東は日照不足になってしまっているのです。
今後は、オホーツク海高気圧の勢力が強い状態が続く見込みで、ここから吹き出す、冷たく湿った空気が北東方向から関東に流れ込み、低い雲を形成するでしょう。このため、この先も1週間程度は、日照時間の少ない状況が続きそうです。関東の週間予報を見ても、日差しがあっても雲が多い日が続き、すっきりと晴れる日は少ない見込み。上記のデータで最も日照の少ない宇都宮では、特に晴れマークが少なくなっています。また、お盆休み後半は、各地で雨が降る見込みです。夏野菜が育つこの時期に日照不足が続くと、農作物への影響が懸念されますので、管理などに十分ご注意下さい。