強い台風第5号は、九州南部を暴風域に巻き込みながら、かなり接近しています。今後上陸のおそれもあります。

台風進路予想図
台風進路予想図

台風5号 動きがノロノロ

きょう(6日)もゆっくりした速度(時速10キロ未満)で九州南部を北東に進んでいて、あす(7日)は四国・中国・近畿地方、8日は北陸付近に達する見込みです。動きが遅い台風の影響で、これまでに大雨が長い時間続いている九州では、土砂災害警戒情報の発表されている地域があります。今後は、他の地域でも大雨による災害の危険度が高くなる見込みです。

これが今後の注意点

★大雨
奄美地方では、総降水量(降り始めからの雨量)が600ミリを超える記録的な大雨になりました。九州南部ではきょう午前9時までの24時間降水量が300ミリを超えている地域があります。
今後は、九州から関東の広い範囲で、非常に激しい雨、局地的には猛烈な雨となり大雨となるおそれがあります。
土砂災害、河川の増水や氾濫、低地の浸水に厳重に警戒。
★暴風・高波・高潮
台風の中心付近では猛烈な風が吹いています。今後、台風の勢力がやや弱まる見込みですが、九州から四国・中国・近畿では広い範囲で非常に強い風が吹くとみられています。海はうねりを伴い大しけとなります。暴風や高波に厳重に警戒が必要です。
あわせて、いまは大潮の時期にあたり、ふだんより潮位そのものが高くなっています。進路にあたる地域の湾や沿岸では、満潮時間帯を中心に高潮に警戒する必要がありますが、ご自分の船などを見回りに出向く際は、必要最小限にとどめ、単独行動は絶対に避けましょう。
★竜巻突風
南から高温多湿の風が次々に流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定になっています。竜巻などの激しい突風が予想されています。台風から離れた場所でも発生しやすくなっていますので、十分な注意が必要です。
今後の予想を含めた最新の情報は,tenki.jpで逐次お知らせしますので最新の台風情報を利用なさって下さい。