台風の進路にあたる奄美、九州は猛烈な風や雨に警戒。中国、四国から関東も湿った空気が入り激しい雨の恐れ。

台風5号の特徴
台風5号の特徴

台風5号の特徴は、注意点は

台風5号は強い勢力を維持しています。南西諸島周辺は海面水温が高く、台風はエネルギーを補給してさらに発達する恐れもあります。
【台風5号の特徴】
①動きが遅い⇒大雨や暴風の影響が長引く
②強い勢力を維持している⇒猛烈な雨や猛烈な風の恐れ
③台風の眼の周り(特に進行方向南側)に活発な雨雲⇒台風が近づくと雨脚が一気に強まる
④台風周辺の湿った空気が広い範囲に流れ込んでいる⇒台風から離れていても局地的に激しい雨
【台風5号の予想される今後の進路】
きょう(5日:土曜)は屋久島の南海上にほとんど停滞するでしょう。あす(6日:日曜)は進路を次第に北寄りに変えて、夜には九州にかなり接近する見通しです。引き続き動きはゆっくりで、7日(月)から8日(火)にかけては四国や中国地方など西日本を縦断する恐れがあります。その後は日本海を北上するか、本州を縦断するか、予報円が広いため、まだ進路が定まっていません。ただ、列島の広い範囲に台風の影響が出る恐れがあるため、今後も台風の動きに注意が必要です。
【台風5号で予想される雨、風、波】
今後、時間の経過とともに値は更新されるため、常に最新の情報を確認してください。
①予想される雨の強さ
★1時間に50ミリ以上(ゴーゴーと滝のような降り方)
★局地的に1時間に80ミリ以上(息苦しくなるような圧迫感がある降り方)
※水しぶきで視界不良になったり、車道や歩道があっという間に冠水したりする恐れがあります。
②予想される雨量
★あす(6日:日曜)の午前6時まで
奄美・九州南部400ミリ、九州北部、四国150ミリ、東海100ミリ。
★あす(6日:日曜)の午前6時からあさって(7日:月曜)の午前6時まで
四国400~600ミリ、九州南部300~500ミリ、奄美・九州北部200~300ミリ、東海100~150ミリ。
※その後も雨量はさらに増える恐れがあります。
③予想される最大瞬間風速
★奄美・九州南部60メートル(多くの樹木が倒れたり、電柱や街灯が倒れたりするほど)
★九州北部・四国30~35メートル(看板が落下したり、飛散したり、道路標識が傾いたりするほど)
※活発な雨雲の下では竜巻のように、突発的に激しい風が吹く恐れもあります。
④予想される波の高さ
★奄美・九州南部9メートル、四国8メートル、九州北部7メートル
【こまめに情報確認、早めに備えと避難】
①テレビやラジオ、インターネット、スマートフォンなどで、台風の位置、雨や風の見通しなど、最新の情報を把握し、状況に応じて避難することを考えておきましょう。(自治体からの避難の情報を聞き逃さない、見逃さないようにしましょう。)
②浸水している道は溝や河川の境目がわかりづらく、転落や流される危険性があるため、避難が難しい時は自宅に留まり、山や崖から離れた部屋、二階以上の高い部屋など、なるべく安全な場所に避難しましょう(暴風で割れた窓ガラスでケガをしないよう、窓から離れた所で過ごすようにしましょう。)
③増水した河川には近づかないようにしましょう。
④海岸沿いの道路は、護岸設備を越えて海水が道路に流れ込むことがあるため、最新の交通情報を確認し、車の運転はいつも以上に慎重にしましょう。
※台風から離れていても、暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲で大気の状態が不安定です。雨雲やカミナリ雲が発達しやすい状況です。局地的に雷を伴った激しい雨が降ったり、竜巻などの激しい突風が吹いたりすることもあるでしょう。台風の動きが遅いことから、暖かく湿った空気の流れ込みが続き、同じ場所で激しい雨や強い雨が長く続く恐れもあります。
※台風の進路によって雨の降る地域、雨の降り方、風の吹き方などが変わる可能性があります。お盆休みも近く、帰省や旅行などで移動の多い時期ですが、天候による交通機関への影響が心配されます。こまめに最新の情報でご確認ください。